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間近で一流の能楽鑑賞

本紙掲載日:2022-06-17
7面

練習重ねた児童の発表も−延岡・港小

 文化庁「2022年度文化芸術による子供育成推進事業−巡回公演事業」の能楽公演が13日、延岡市立港小学校(猪上貴史校長、13人)であり、子どもたちは本物の能を間近で鑑賞するとともに、練習してきた謡(うたい)と仕舞(しまい)も発表して古典芸術への親しみや理解を深めた。

 のべおか天下一(てんがいち)薪能に毎年出演している観世流シテ方(主役)の十世片山九郎右衛門さんをはじめとする、公益財団法人片山家能楽・京舞保存財団が来校。実物と同じ形状、大きさで、ヒノキ板張りの舞台セットを持ち込み、体育館に再現した。

 最初に片山さんがスクリーンを使って、これから上演する能「舎利」の物語を分かりやすい絵本の朗読で紹介。物語は――出雲国から都の名高い寺を訪れた僧が、お釈迦(しゃか)様の牙舎利(げしゃり=歯)を拝んで感激していると、近くに住むという男が現れて足疾鬼(そくしっき)へと姿を変え、寺を壊して牙舎利を盗んで逃走。伝説を聞いた僧が寺の従者と共に祈ると守護神の韋駄天(いだてん)が現れ、足疾鬼を追いかけて牙舎利を取り返す――という活劇となっている。

 その後、児童は5月の事前ワークショップから練習を重ねてきた、韋駄天が足疾鬼を追い詰める場面を発表。舞台上での細やかな所作、音程や節回しを意識したお囃子(はやし)、能楽ならではの表現で激しい争いを一生懸命に演じた児童たちに、見守った保護者や地域の人たちからも盛んに拍手が送られた。

 鑑賞前には片山家の案内人が能楽の見どころを語り、舞台の音楽隊と言える笛、小鼓、大鼓、太鼓、謡が、ひな飾りの「五人囃子」であることを紹介。設営作業で舞台の上に寺を模した「作り物」が据えられると、「もう、ここは京都です」と、しつらえ一つで世界観が入れ替わる能楽の趣を説明した。

 いよいよ上演が始まると子どもたちは、静かな中にも存在感を放つ演者たちに圧倒された様子でじっと舞台を鑑賞。自分たちも演じた場面では、能面と豪華な衣装をまとって板を踏み鳴らす韋駄天と足疾鬼の鬼気迫る掛け合い、あうんの呼吸でもり立てるお囃子との共演に目を見開き、終演すると大きな拍手で感動を伝えていた。

 児童発表で足疾鬼を演じた渡邉賢士朗さん(6年)は、「実際に舞ってみて、情景や心情を想像し、能の動きだけで表現するのは難しかった」と振り返り、「この機会がなかったら、こんなにすばらしい伝統芸能を深く知ることはできなかったと思う」と感謝した。

 片山さんは児童たちの発表を、「とても上手で一生懸命頑張ってくれた」と称賛。今年も10月に予定されているのべおか天下一薪能への来場を呼び掛けるとともに、「ぜひ、日本の古典に親しんでもらえれば」と期待を込めた。

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