地域の魅力知ってほしい−南浦中

貝殻でストラップ制作

　延岡市立南浦中学校（濱下裕二校長、１３人）の全校生徒と教員は７月２６日、近くの熊野江海岸で拾った貝殻を活用してオリジナルのストラップを作った。制作活動は、ふるさとである南浦の魅力や学校について知ってもらうことを目的に毎年行っている。

　生徒らは飾り付けや穴開けなどそれぞれ自分が得意な工程に分かれて作業を開始。貝殻を水に浸して汚れを落とし、水分を拭き取った後、ルーター（手持ち型電動工具）を使って穴を開けた。機械の向きや開ける場所によっては貝殻が割れてしまうこともあるため、丁寧に作業していた。

　穴に丸カンを付けて、色とりどりの樹脂やラメ、リボンやハートなどの形をしたビーズを自由に飾り付けた。

　今回、作製したストラップは１０月の熊野江小・南浦中合同ふるさと祭り、１２月の生徒会サミットなどでお世話になった人に配ることにしている。生徒らは樹脂が固まると、学校のホームページにつながる２次元コードと「君が主人公キャンバスをカラフルに南浦中学校」などのキャッチフレーズが書かれた厚紙とストラップを一緒に袋詰めした。

　材料や器具は市教育委員会のふるさと教育推進事業の予算を活用し、１００個以上のストラップが完成した。

　固まった樹脂削りや丸カンと飾り付け作業をした２年の福島苑華さんは「ビーズを入れる作業が楽しかった。熊野江海岸や南浦中での活動を知ってもらいたい」と笑顔。

　濱下校長は「学校のイメージとして貝殻をデザインするのはいい取り組み。情報発信にもなり、南浦中の良さを知ってほしい」と話した。