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泉川病院DMATが訓練

本紙掲載日:2022-12-10
1面
共立病院の駐車場を拠点に行われた災害医療派遣チームの訓練

延岡共立病院が協力−本番さながら翌朝まで

◆長崎県南島原市から延岡市へ

 長崎県南島原市の泉川病院(泉川卓也院長)が誇る災害医療派遣チーム(DMAT・ディーマット)の訓練が7日、延岡市山月町の延岡共立病院(赤須晃治院長)周辺で実施された。

 両院の院長が、長崎青雲高校の先輩と後輩で親交があり、今回、後輩の泉川院長が場所の提供を依頼。赤須院長が快諾し、初めて実現した。

 泉川病院の災害医療派遣チームは2012年に結成され、熊本地震や西日本豪雨災害など、これまで計16回出動して貢献してきた。毎年、夏と冬に訓練を行っているが、宮崎県内での訓練は今回が初めて。

 この日、抜き打ちで延岡への出動を伝えられた隊員13人は、陸路で県境を越え、同日午後5時に延岡共立病院に到着。駐車場の一角に車両を止めると、医療機器やブルーシートを次々に降ろし、拠点となるテントを素早く展開していった。

 泉川院長は「事前に訓練を行うことで、市民の避難先を把握し、災害発生時、自分たちができる支援について理解していきたい」と強調。

 赤須院長は「『災害に強い病院』として、実践的な技術を学び、今後に生かしていきたい」と話した。

 訓練は地震・津波を想定。周辺地域に設置された被災者を模したプレートを救助する訓練や病院との事務手続き、鶏肉を使った縫合訓練なども行われ、班を変えながら、シミュレーションは翌朝まで続いた。

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