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各地で田植え体験−宮水小

本紙掲載日:2023-06-15
7面

地域一丸で勤労学習−低学年は芋の苗植え

 日之影町立宮水小学校(冨迫裕紀子校長、68人)の田植えと芋の苗植え体験が13日、同校近くにある実習用の田畑「宮水っ子広場」であった。全校児童や関係者ら約90人が参加し、地域一丸となって活動に汗を流した。

 作物の生育を通して勤労の尊さや生産の喜びを学び、豊かな人間性を育むことなどが狙い。同校で30年以上続く伝統行事で、1〜3年生が芋の苗植え、4〜6年生が田植えを体験する。

 この日は、校内で県西臼杵支庁農業土木技師の前畑弘樹さん(21)が田畑の働きについて解説。土砂崩れや土の流出を防ぐ、多様な生き物を育む、美しい景観をつくるといった多面的機能を挙げ、田畑を維持管理する重要性を説いた。

 その後、実習用の田畑まで歩いて移動し、1〜3年生は約100平方メートルの畑にサツマイモ(紅あずま)、4〜6年生は約200平方メートルの田んぼにもち米(マンゲツモチ)の苗を作付けした。

 地元の農業、甲斐政盛さん(70)=同町七折=らに教わり、サツマイモは畝の植え穴、もち米は田植え綱の印に沿って手植え。体操着や地下足袋を着用し、泥だらけになりながら熱中した。

 このうち、もち米の苗の約半数は、総合学習で米作りについて学ぶ5年生が種もみをまいて成苗したもので、児童は一本ずついとおしそうに植え付けた。

 同校によると、今後は害虫駆除や除草を行いながら経過観察し、いずれも10月ごろに収穫予定。サツマイモは父母交流会で焼き芋やふかし芋にして振る舞い、もち米は学校近くの道の駅青雲橋で定期開催される「おひさまのおかげ『青雲朝市』」などに並ぶという。

 1年生の米田壮志さん(6)は「手で植える作業が楽しかった。大きいお芋に育ってほしい」。松田すずさん(6)は「初めてだったけど上手に植えられて良かった。おいしいお芋に育ってほしい」とにっこり。

 6年生の池田乃彩さん(11)は「最後の年なので、去年よりきれいに植えようと頑張りました。誰が食べても『おいしい』と言ってくれるお米に育ってほしいし、農家さんへの感謝の気持ちも湧きました」と話した。

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