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延岡看護専門学校−来春、新たな看護学科を開設

本紙掲載日:2023-06-19
1面

県北初、全日制3年過程−放送大学と連携

◆大卒資格を目指すダブルスクールも−オープンキャンパス

 延岡看護専門学校(野田寛校長)は17日、延岡市出北の同校でオープンキャンパスを開いた。来春、県北初となる全日制3年課程の看護学科開設を予定しており、看護職を希望する高校生や社会人ら50人が参加。日向方面からも多くの参加者が訪れた。

 同校は准看護師育成の医療高等課程を今年3月末で終了。准看で勤務しながら夜間定時制の2年課程で学んでいる現在の看護科を、来春からは全日制3年課程のレギュラーコースに切り替えて学生を募集し、2026年度の完全移行を目指す。

 オープンキャンパスでは学校の概要や入試日程・試験科目、放送大学と連携して大卒資格(学士)を目指すダブルスクールなどについて説明。ダブルスクールは放送大学の卒業に必要な124単位のうち、最大60単位を専門学校の授業で習得できるため学生の負担が軽減され、卒業後は大学院への道も開かれるという。

 また、授業料など必要な経費は一括納入だが他の専門校よりも低く設定してあり、追加請求はなく、未使用分は卒業時に還付されることを紹介。地元医療機関が担い手確保のための奨学金を用意しているほか、県看護師等修学資金や延岡市育英会奨学金など手厚い支援もあり、安心して学べることが伝えられた。

 この後、参加者はグループに分かれて校内を見学し、在校生とともに病床のベッドメーク、模型装置を使った採血や赤ちゃんの沐浴(もくよく)、患者の容体管理、適切な手指消毒などの実習を体験。骨についての座学講義も受けた。

 県北には全日制の看護師養成校がなく、現在は高校を卒業しても多くの生徒が宮崎市に進学。このため延岡看護専門学校の全日制募集に対する関心は高く、日向市内から参加した高校生らは「ぜひ、選択肢の一つにしたい」。延岡市内からの参加者も「在校生の方たちを見て雰囲気の良さを感じた。学費面も安心できると感じた」と好印象を語った。

 奨学金制度には延岡、日向市、門川、高千穂町の26医療機関が協力し、地域枠希望の生徒とは合格発表後にマッチング(受け入れ先選定)を予定しているという。

 同校の門田広美副校長は「本校は小さな学校だが教員と学生との距離が近く、学生一人一人に寄り添って知識や技術を丁寧に指導できる強みがある。ぜひ入学して、自宅通学が楽しい看護学校生活を送っていただければ」と呼び掛けている。

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