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県立延岡病院救命救急センター長兼地域医療科部長・金丸勝弘医師
◆2012年ドクターヘリ導入に尽力−なおも厳しい県北、状況改善へ
本県へのドクターヘリ(ドクヘリ)導入の立役者で、現在、県立延岡病院(県病院)救命救急センター長兼地域医療科部長の金丸勝弘医師を講師に招いた講演会が18日、延岡駅前複合施設エンクロスであり、県北救急医療の進展と、なおも厳しい状況の改善に向けた思いを語った。主催は宮崎県北の地域医療を守る会(廣瀬武男会長)。
◇きっかけは椎葉村での事故
金丸医師は自治医科大学を卒業後、県立宮崎病院での初期研修を経て、1998年から内科医で椎葉村国民健康保険病院に勤務。講演では「今でも強烈に(記憶に)残っている」という派遣2カ月目の出来事として、作業員2人が橋の上から工事車両ごと転落した現場対応の体験を振り返った。
2人とも全身を打ち付けて大けがを負い、急速に容体が悪化する中、頼みの県立延岡病院からは「日曜で内科医しかいないため対応困難」と受け入れを断られたという。
熱心な説得で何とか、比較的重症度が低い方の負傷者を県病院、より症状の重い患者を日向市の千代田病院で受け入れてもらえることになったが、次は搬送面での課題が浮上。村には患者を乗せて運ぶ普通車型の搬送車が1台しかない上、2人の患者には別々に医師が付き添う必要があった。
金丸医師が近隣病院に助けを求めると、諸塚村診療所から医師が搬送車に乗り込んで応援に急行。それでも、当時は高速道路がなかったため往復の最低4時間は椎葉、諸塚が〃無医村〃となるところだったが、西郷村国保病院(現美郷町)に両村の救急も引き受けてもらえたという。
金丸医師はその後も県北のへき地医療に従事したが当時と似たような経験が重なり、「どの地域であっても重症患者を断らない救急医療」の必要性を痛感。国内で最もドクヘリの運用実績がある日本医科大学千葉北総合病院救命センターに2006年から5年間勤務して救命救急を学んだ後、宮崎県ドクヘリ導入に尽力し、12年に実現した。
◇要請件数の割合が高い県北−ドクヘリ、今ではあるのが当たり前に
導入までには費用面や救急医確保の課題から不要論も多かったが、「今ではあるのが当たり前になっている」と金丸医師。特に県北は人口が県全体の20・6%ながら、ドクヘリの要請件数割合は32%と高いことを報告した。
その一例として、今年2月の土曜日に美郷町内で、3人が大けがを負った交通事故の対応事例を紹介。要請を受けて2人の医師が20分後にはドクヘリで現場到着し、搬送支援の防災ヘリも出動したという。
現場では西郷病院の救急医2人が先着し、県病院でも2人の医師が輸血や手術などの受け入れ準備をして待機。結果的に搬送不要だったが、ドクヘリの機動性に加え、瞬時に県北で救急医6人を確保でき、県病院のバックアップ態勢も整えられたと、県北救急医療の現状を説明した。
◇宮崎県は九州唯一の医師少数県−中でも低い県北
それでも宮崎県は、厚生労働省公表の医師偏在指数で九州唯一の「医師少数県」だと指摘。特に県内7医療圏域の中で、宮崎市を含む宮崎東諸県圏域は全国(335圏域)で上位32位だが、県北の日向入郷圏域は289位、延岡西臼杵圏域は279位と県内で1番目と2番目に低いと強調した。
◇山医者&島医者プロジェクト構築へ
その上で、これまでは県全体の地域救急医療を前進させることを目指してきたが、今後は県北のへき地医療に集中していきたいと説明。県北で培った知見や構築した仕組みを全県に展開していく考えを語った。
具体的には、県病院を窓口として県外に長年勤務して志のある県内出身の医師を募る「山医者&島医者プロジェクト」を発足。へき地病院の看護師がより高度な技能を磨く講習会開催、へき地医療やドクヘリ研修を取り入れた研修医の教育プログラムづくり、研修指定病院の認定獲得、延岡市が国のデジタル田園都市構想推進交付金を活用して取り組む「空飛ぶクルマ」導入や情報共有デジタル化事業などを組み合わせる案を示した。
◇県北のために
金丸医師はドクヘリ導入時に「フォー・ミヤザキ(宮崎のために)」と掲げた県救急医療行政の合言葉が、今では県病院を核とする「フォー・ノーザン・ミヤザキ(県北のために)」になっていることを紹介。地域医療を志す若者の育成や、夢を現実にする希望を与えたいとして、「ぜひ学校などでも講演させてほしい」と呼び掛けた。
◇講演後には「うたごえ広場」も
金丸医師の講演に続き、音楽イベントの「うたごえ広場」を開催。音楽療法士事務所の井上直子さんと深見紀葉さん(ジョイニング・ミュージック)が、軽いストレッチや呼吸法を取り入れた歌い方を指導した。
参
加者はいつまでもおいしく食事を楽しめるよう、飲み込む力を維持する「あいうべ体操」を体験。スクリーンに映る歌詞を見ながら、演奏に合わせて童謡や懐かしい流行歌を一緒に歌って楽しんでいた。