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盲導犬、触れ合い役割触れ

本紙掲載日:2024-01-09
8面
子どもたちの周りを1周して普段の歩行の様子を見せる後藤さんたち
盲導犬「玉露」と触れ合う五十鈴小児童

ユーザー招き体験授業−門川町立五十鈴小学校

 門川町立五十鈴小学校(藤川貴司校長、244人)はこのほど、九州盲導犬協会の啓発ボランティアで盲導犬ユーザーの後藤文一さん(74)=延岡市差木野町=と、盲導犬の玉露(7)を招いた体験授業を開き、3年生39人が、目が不自由な人たちを手助けする「盲導犬」への理解を深めた。

 後藤さんはまず、「世の中で必要な情報の7、8割は視覚情報」とした上で、「盲導犬は、視覚障害者の〃目〃となって活動してくれている」と説明。その後、盲導犬の役割などを映像で紹介し、児童らに歩行の様子を見せた。

 「ストレート(直進)」「ライト(右折)」など、後藤さんの指示に従いながら移動する玉露の姿に、子どもたちは興味津々。質疑応答の時間も多く設けられ、玉露が背負う「ハーネス」の中には尿の凝固剤などが入っていることや、現在、盲導犬は県内に10頭、県北には2頭しかいないことなども教わった。

 また、目を閉じたまま、前方に障害物がないかをつえで確認しながら歩く「白杖(はくじょう)歩行体験」や玉露と触れ合う時間も。子どもたちは視覚障害の不自由さを肌で感じたり、玉露の頭や首の下を優しくなでたりしながら学びを深めた。

 黒木心結さん(9)は「『くるま』と言っただけで、自分の車の前まで連れて行ってくれたり、盲導犬はとても頭が良いんだなと思った。盲導犬についてもっと知りたくなった」。熊野藍さん(9)は「最初は大きくてびっくりしたけど、触ってみると優しくて、おとなしくてかわいかった。町で盲導犬を連れている人を見掛けたら、何か手伝えることはないですか、と話し掛けたいと思う」と話していた。

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