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霜よけ神事「猪々掛祭」−高千穂神社

本紙掲載日:2025-01-06
2面
高千穂神社で行われた「猪々掛祭」

神楽の原型−笹振り神楽を奉納

 神武天皇の兄・三毛入野命(みけいりののみこと)を祭る高千穂町三田井の高千穂神社(後藤俊彦宮司)で2日、鎌倉時代を起源とする霜よけ神事「猪々掛祭(ししかけ)祭」があり、氏子ら約70人が五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。

 猪々掛祭は神代、高千穂地方で悪行をしていた荒鬼神「鬼八(きはち)」を三毛入野命が退治したとの伝説に由来する古神事で、毎年、旧暦の12月3日に行われている。

 伝説では、蘇生を防ぐため3カ所に埋葬した鬼八の怨念が早霜を降らせるなどしたため、霜が降りる頃になると少女をいけにえにしてこれを鎮めていた。しかし、天正年間に高千穂地方を治めた中崎城主(現・日之影町)甲斐宗摂が献策を講じ、鬼八の好物だった猪肉を供えるようになったとされている。

 神事では大小二つの木鉢に盛った新穀と地元の猟友会が仕留めた約65キロのイノシシ1頭を供えた神前で、高千穂神楽の原型とされる「笹(ささ)振り神楽」が奉納された。

 詳細は、本紙へ。

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