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水防、生態系、暮らしー清流と共に歩む
本紙掲載日:2017-06-26
3面

パネルディスカッションなどを通して北川の地域づくりについて考えたシンポジウム

平成9年北川大水害から20年

◆シンポジウムとパネルディスカッション

 「北川大水害20年経過シンポジウム」が25日、延岡市北川町のホタルの宿であった。地域の人たちや関係機関から約120人が参加し、平成9年8月に発生した台風19号の被害を振り返ると共に魅力ある北川ならではの地域づくりについて意見を交わした。主催は国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所、県、延岡市。

 台風19号による甚大な洪水被害から20年の節目を迎えることから開催した。「清流北川と共に歩む地域づくり」をテーマに基調講演やパネルディスカッションを通して自然を生かした地域づくりのあり方を探った。

 同9年の大水害と関連事業について、延岡河川国道事務所の川元壊二副所長と延岡土木事務所の甲斐隆彦次長が報告した。

 台風19号の被害で、同年に北川河川激甚災害対策特別緊急事業が採択され、河道掘削や堤防整備などを実施。同17年にも同事業が行われ、五ケ瀬川水系全体の大幅な河川改修を行った。その結果、台風19号以上の雨量だった同28年9月の台風16号では、浸水家屋戸数(北川町内)はわずかに24軒。同9年の648軒から浸水被害家屋は大幅に減少したという。

 基調講演では、北川の河川生態や流域防災について宮崎大学名誉教授の杉尾哲氏が「北川の霞堤から何を学び、どう活(い)かすか」と題して講話した。

 昭和40年代の北川村時代に堤防を築堤する際、「北川流域は平地が乏しいため川幅を大きくすれば農耕地や住宅地が狭くなる」ことから村議会が霞堤方式を採択したことを紹介。「霞堤は下流の治水対策のためではない」ことを強調した。

 霞堤には、々真緘鏗欧粒搬腓鯔匹悪堤防の決壊を防ぐパイピング発生を防ぐにかな自然環境の基盤を形成する―四つの効果があるとして、「工学的に最先端の治水方式。存続させないといけない」と呼び掛けた。

 なかでも、「豊かな自然環境の基盤を形成する役割が一番肝心」とし、魚種数を例に挙げて説明。杉尾氏の調査では、日本の川で一番魚種数が多いのは高知県の四万十川で190種、北川は183種で「日本で2番目か3番目」。

 その主な理由は「北川にはワンド(湾処=入り江)がある」ことだという。ワンドには、魚の餌が豊富で川よりも水質が安定し、生存環境が保持できることなどを挙げ、「霞堤の開口部がワンド的環境となっている。治水の安全度を構築するだけでなく、豊かな自然環境の基」と必要性を訴えた。

 パネルディスカッションでは、杉尾氏をコーディネーターに地域住民代表の4人や串間市エコツーリズム推進協議会の秋田優さんら6人が北川の自然の恩恵を活用した地域づくりについて意見を交わした。

 秋田さんは同協議会が取り組む「くしまエコツーリズム」の一部を紹介。都井岬には、町の資料館などが入る「都井岬ビジターセンター」があり、同所の平成24年度利用者数は約4千人だった。もともと御崎馬(岬馬)は有名で「都井岬の草原に野生馬がいる」だけの情報しか発信していなかった。

 そこで、町の事業として「野生馬のガイド育成講座」を開き、都井岬ビジターセンターでガイドツアーを提供始めところ、同センターの年間利用者数が翌年には1万人になったという。

 そういった経緯を踏まえ、「地域の魅力である素材を素材で終わるのではなく、料理して提供できるか。素材をうまく料理する料理人が地域にいる必要がある」とアドバイスした。

 川坂川を守る会の安藤重徳会長は「古民家を再生しカフェを開きたい」と構想を発表。家田の自然を守る会の岩佐美基会長が地区伝統の「溝さらえ」(藻刈り)を紹介すると、「体験型のツアーが組めるのでは」などと意見が出ていた。

 最後に杉尾氏は「エコパークにも登録され、北川の自然の豊かさは世界が認めた。他の地域にはない北川だけの良さを売りに出していくことを考えれば必ず人が来る。自然と共生できる地域づくりを頑張っていきましょう」と呼び掛けた。