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師走祭り始まる−金ケ浜で海中みそぎ

本紙掲載日:2019-01-18
3面
海中みそぎで身を清める比木神社の一行(1月18日午前9時30分ごろ)

神門で迎え火−美郷町

 美郷町南郷の神門神社と木城町の比木神社に伝わる百済王族の亡命伝説伝説にちなむ「師走祭り」が、1月18日から始まった。20日まで、神門神社周辺で1300年以上守り継がれる祭事が行われる。

 初日は「上(のぼ)りまし」と呼ばれ、王族の長男・福智王を祭る比木神社の一行が早朝に同神社を出発。父・禎嘉王が漂着したといわれる日向市平岩の金ケ浜で神事を行い、身を清めた。

 最初の祭事である「海中みそぎ」では、同神社の総代ら神楽の舞手の男衆6人が、白ふんどし姿でご神体とともに真冬の海へ。ご神体などがぬれぬように掲げ、打ち寄せる波に耐えながら体を沈めた。

 20年以上にわたって毎年みそぎに参加している禰宜(ねぎ)の神田徳智さん(40)は「今年は例年より寒くなくて余裕でした。穏やかな一年の幕開けになりそうです」と話した。

 一行はその後、次男・華智王が祭られている同市東郷町の伊佐賀神社で神門神社の一行と合流。王族父子と1年ぶりに対面した。

 午後6時ごろからは、神門神社近くの一本鳥居で迎え火が行われる。高さ5メートル以上に及ぶスギやぐら約30基が燃えさかる中、一行が神門神社へ向かう。

 祭りは、異国の地で離れ離れに祭られている王族の御霊を慰める祭事。その昔、滅亡した百済から日本に逃れた王族が、しけで金ケ浜などに漂着。それぞれが奥地に入り、のちに神として祭られた。祭りでは、比木神社に祭られている福智王が、禎嘉王を祭る神門神社を訪ねて約90キロを巡行し、年に1度の再会を果たす。

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