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ありがとう野口記念館

本紙掲載日:2019-05-21
6面

感謝の集いとコンサートに530人

◆64年間、文化発展支える

 再整備に伴って6月で閉館する延岡市の野口記念館で12日、「感謝の集いとコンサート」があった。同館との別れを惜しむ市民ら約530人が来場。文化関係者によるトークショー、映像と音楽が融合したコンサートを楽しみ、開館から64年にわたり同市の文化の発展に大きく貢献した同館に感謝をささげた。主催はのべおか文化事業団、旭化成ひむか文化財団、夕刊デイリー新聞社。

 野口記念館は旭化成が創業30周年を記念して総工費1億円で建設し、延岡市に寄贈して昭和30(1955)年8月5日に開館。同社の創業者野口遵(したがう)の遺徳をしのんで命名された。当時の建築技術の粋を結集して造られた同館は「九州随一の威容」と言われ、九州では福岡の電気ホールに並ぶ文化施設で、まさに画期的な文化の殿堂として誕生した。

 早い段階から旭化成の「旭陽会」が文化的な事業に取り組み、著名アーティストによるコンサートやオペラ、演劇などの公演が頻繁に開かれた。一方で音楽祭や発表会など市民レベルのイベントも次々と開かれてきた。老朽化などを理由に6月3日で閉館。市が旭化成から30億円の寄付を受けて建て替え、新しくできる「野口遵記念館」は令和4(2022)年度中の開館を目指している。

 感謝の集いは、現在の同館の様子、昭和30年代に撮られた延岡の町並みや同館の建設風景の写真を使った映像で始まった。トークショーでは梅野恭一さん(88)、今村愛子さん(77)、飛山千香さん(23)が思い出を語った。

 コンサートにはピアニストの松浦真由美さん(日向市出身)と、ユーフォニアム奏者でジャズボーカリストの香月保乃さん(綾町在住)が出演。開館した昭和30年代のヒット曲やアニメ「天空の城ラピュタ」の「君をのせて」などを演奏した。演奏中にはスクリーンに戦前戦後の古い写真が映し出され、客席のあちこちで昔を懐かしむ声が聞かれた。

 声優・俳優の池田知聡さんと高校1年の弓削樹莉さんが、夕刊デイリー新聞の「野口記念館と私」コーナーへの寄稿文を朗読した。

 アンコールで演奏されたのは旭化成のCMでも使われる「さよならの向こう側」。出演者も観客もそれぞれに野口記念館の思い出を胸に抱きながら、市民による市民のためのお別れイベントは幕を閉じた。

◇いい文化都市になった

 トークショーのテーマは、野口記念館の「これまで」と「これから」。登壇した3人はそれぞれの立場から思い出を語り、未来への期待を込めた。

 延岡混声合唱団団長で延岡フィルハーモニー管弦楽団ではバイオリンを弾く梅野恭一さんは、過去71回のほとんどを野口記念館で開いた延岡市民音楽祭の立ち上げから関わる。太平洋戦争の延岡大空襲で市中心部が焼け野原となったが、無事だった岡富小学校講堂で昭和23年に演奏や展示をしたのが始まりだった。

 開館当初は「市民が使うのはもったいない」と遠慮したため、野口記念館を会場にしたのは同32、33年ごろから。当時は午前中に市中パレードをして、昼から夜まで発表が続くほどの盛り上がりだった。時代の変化で出演者も観客も激減した時もあったが、近年は再び盛り返してきた。

 72回目は延岡総合文化センターで開く計画。「72回も続くというのは延岡のいいところ。県内でもいい文化都市になってきたと思う」と胸を張った。

 合唱一筋の今村愛子さんは、のべおか「第九」を歌う会やヴォーチェ・のべおかの代表、コール・あいやロブスター混声合唱団の指揮者などを務める。野口記念館のステージには何度も立ってきたが、思い出深いのは国民文化祭に関連したことだった。

 同63年に兵庫県で開催の第3回国民文化祭に出場した際、「宮崎の曲を披露してください」との依頼を受けたがふさわしい曲が見当たらない。ちょうどその頃に小坂恭子さんによって「五ケ瀬の流れに」が作られ、この曲を女声合唱に編曲しようと決意。必要となった多額の費用は、延岡の若者が集まった団体の協力で工面できた。

 「国民文化祭では大変な好評を得た。せっかく生まれた延岡のイメージソングを歌い継いでいってもらえれば」とメッセージを送った。

 のべおか児童合唱団で活動していた飛山千香さんが今所属するのは、東京芸術大学大学院国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻アートマネジメントコース。最近できた新しい学科で、芸術の作り手と受け手をつなぐためのホール運営や企画、広報の手法などを勉強しているという。

 美術や音楽、映像など多岐にわたる芸術の分野への知識を深めるための勉強を始めたばかり。全国各地のホールで研修を重ねていくという。「野口遵記念館が完成する時に、どういったことができるのかという可能性をこれからの勉強で見つけていきたい」と夢を語った。

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