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生徒が栗田先生をしのぶ−延岡中

本紙掲載日:2019-07-01
2面
慰霊台に献花する生徒
黙とうをささげる生徒

74年前の大空襲−消火活動中に焼夷弾

 延岡中学校(土井智喜校長、303人)で6月29日、延岡大空襲慰霊祭が行われ、同校教諭で74年前の同空襲で亡くなった栗田彰子さんをしのび、戦争と平和について考えた。

 会場の同校体育館には栗田さんの肖像画や折り鶴が飾られた慰霊台が設けられた。不在の土井校長に代わって小野智充教頭が「74年前のこの出来事に思いをはせ、栗田先生をはじめ犠牲になった全ての方々のことや人権について考え、この悲劇を忘れず、平和の尊さについて考える機会にしたい」とあいさつを代読。全校生徒、職員、親族らが黙とうをささげた。

 生徒を代表して慰霊の言葉を述べた3年生の中島悠吾さん(14)は、「日本語学校の教師になりたいという夢を持ちながら、戦争という悲劇により74年前のきょう、25歳の若さで亡くなられた栗田彰子先生をしのび、平和への誓いを新たにします」。来賓として出席した栗田さんのいとこの甲斐寿男さん(84)=日之影町七折=は、「生徒の皆さんには、戦争と平和という問題に真剣に取り組んでいただき、後世の方々に永久に伝えていってほしい」と願った。

 この後、来賓や生徒会役員が献花。慰霊祭後には、校門そばに立つ慰霊碑に手を合わせた。

 栗田さんは1919年、カナダのバンクーバー市生まれ。日本語学校の教員になるため37年に来日し、延岡市にある母親の実家に身を寄せながら延岡高等女学校専攻科を経て、宮崎女子師範学校(現宮崎大)に学んだ。41年、延岡市安賀多国民学校(現延岡中)に赴任し、熱心な教育で生徒の尊敬と保護者の信頼を集めたが、45年6月29日の延岡大空襲の際、学校で消火活動中に焼夷(しょうい)弾の直撃を受けて殉職した。25歳だった。

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