地域づくり奨励賞に−細島みなと祭り実行委員会

県が５月１１日表彰

　県は１５日、今年度の県地域づくり顕彰の奨励賞に細島みなと祭り実行委員会（日向市）を選んだと発表した。大賞は宮崎市の和牛農家黒木法晴さんで、優秀賞は２団体。表彰式は５月１１日、県庁講堂で予定しているが、新型コロナウイルス感染症の影響で変更の可能性がある。

　地域づくり奨励賞の細島みなと祭り実行委員会（高木慎平実行委員長）は、１３０年の歴史を誇る「細島みなと祭り」を企画・運営。地域を巻き込み、世代間交流や地域愛の醸成に寄与し、日向市全体の知名度向上や地域活力向上に貢献した功績が評価された。

　大賞に輝いた黒木さんは長年にわたり、高い先見性と情熱で本県和牛の改良、産地づくり、人づくりに尽力してきた。９０歳を超えた今もなお現役で、口蹄（こうてい）疫の終息から１０年の節目を迎え、宮崎牛の原点といえるその功績をたたえるとした。

　優秀賞は、統廃合が危惧された学校の存続に取り組み、小中一貫校の設立などを実現させた笛水地区活性化委員会（都城市、大丸優二会長）。食文化の継承など地域活力の向上に取り組む西米良村婦人連絡協議会（同村、小佐井道子会長）の２団体に贈られる。

　顕彰は、県の地域づくりの推進に寄与することを目的に１９９６年に創設され、今回が２５回目。これまで大賞が９個人、４団体。優秀賞は１個人、７団体、奨励賞が５個人、５３団体が受賞している。

　対象はいずれも団体・個人で、地域づくり大賞は「達成度が非常に高く地域振興に顕著な実績を挙げているもの」。優秀賞は同様に「達成度が高く地域づくりに大きく貢献しているもの」、奨励賞は「今後の進展が大いに期待されるもの」に贈られる。