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コロナ禍を乗り切る緊急インタビュー・寺尾公成県立延岡病院院長(上)

本紙掲載日:2020-07-02
1面

陰圧室を1フロアに集中

◆ECMO導入したICUにも着手

――新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対して、県立延岡病院ではこれまで、どのような対策を取られてきましたか。

 県立延岡病院は県北の2次、3次医療機関として24時間、365日、救急医療や高度医療を担っています。新型コロナについても他の疾患などと同様に2次、3次医療を担っています。

 日ごろ、いろんな医療機関から紹介を受けた外来の方がいます。お産をする方、透析を受ける方、手術を受ける方、心臓脳血管センターで心臓カテーテル治療を受ける方がいれば、救急車で運ばれてきて救命救急センターで治療を受ける方もいます。そういった方々が、もし新型コロナに感染していたとしても、治療をしないわけにはいきません。それぞれ職員が持つ得意分野をうまく生かすためにどうすべきかを考えた結果、「場」を整備することから始めました。

 当院は第2類の感染症指定医療機関です。病室内のウイルスや細菌が外部に流出しないよう気圧を低くする陰圧室を設けていますが、院内に散在していたので、病棟の診療科を一部入れ替え、陰圧室を一つのフロアに集めました。通常とは別の場所に設けた出入り口から陰圧室までの動線を確保し、コロナ感染症の領域と、非コロナ感染症の領域を分け、隔離体制を整えています。

 手術室には元々、陰圧室を1カ所設けているので、感染患者で手術が必要な場合に、その部屋を使用します。心臓脳血管センターも2部屋あるうちの一つを感染患者用として使います。

 透析患者が陽性だった場合に対応するため、コロナ感染症の領域に接続できる透析機器も備えました。赤ちゃんが感染していた場合は親の付き添いが必要になるので、対応の仕方を考えていく必要があります。

 各部署で対応マニュアルづくりを指示し、職員から1人も感染者を出さず、日ごろ行っている診療を維持しながら新型コロナにも対応する体制を整備しました。

――県内三つの県立病院は重症患者の受け入れ医療機関となっています。延岡病院の役割、感染患者の受け入れ体制はどのようになっていますか。

 重症患者の受け入れに備えてECMO(エクモ、体外式膜型人工肺装置)を導入したICU(集中治療室)の整備にも着手しています。

 新型コロナ感染症の疑似患者が運ばれてきた場合、事は一刻を争います。感染しているのか、そうでないのかをいち早く知るためにPCR検査機器を3月に導入し、4月1日から検査を始めました。これまでに約50件の検査を実施しています。

 陽性と分かれば専門の病棟へ運び、患者に合った適切な診療を行います。「サブスペシャリティー」と呼んでいるのですが、各診療科の医師が協力し合って診療に当たります。常日ごろ行っている形ではあるのですが、その延長として新型コロナにも対応します。陰性であれば、一般の病棟や他の医療機関で治療することになります。

          ▽         ▽

 県北の2次、3次医療機関として、また感染症指定医療機関として新型コロナウイルス感染症にも対応する県立延岡病院。対策や体制などについて、寺尾公成院長に話を聞いた。2回にわたって掲載する。

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