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力作、秀作221点並ぶ
第41回日向市美術展覧会が6日、同市文化交流センターアリーナで開幕した。絵画・デザイン、書道、写真、工芸・彫刻の4部門に県内外の188人から寄せられた力作、秀作221点を一堂に展示している。12日まで。開場は午前10時〜午後5時。最終日は同2時まで。入場無料。同市、同市教育委員会主催。
昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から中止されたため2年ぶりの開催。今年は当初、5月に予定していたが、その前月に日向・東臼杵圏域が県の「赤(感染急増)圏域」に指定されたことを受けて延期されていた。
初日は同センター交流広場でオープニングセレモニーが行われ、主催者を代表してあいさつに立った十屋幸平市長は、「より多くの市民の皆さんに作品をご覧いただき、コロナ禍のストレスを少しでも癒やし、安らぎを感じていただければ。今後の市内芸術文化の発展、市民各位の文化意識の向上に寄与するものと期待している」と述べた。
この後、十屋市長、今村卓也教育長、同展実行委員会委員長で市文化連盟の花柳絹太会長がテープカットを行った。
表彰式は12日午後4時から、同センターの展示会場内で行われる。一般市民の参加を呼び掛けている。
また、会期中、同センターフリースペースには「ウエルカムガーデン」が展示され、ハンギングバスケットを中心に、鮮やかな花々が来場者を迎える。
◆無鑑査「日向四人展」を同時開催
同センター小ホールでは協賛の特別展「宮日総合美術展無鑑査『日向四人展』」が開かれている。開場は午前10時〜午後5時。入場無料。
今年2月に県美術展と統合し、「みやざき総合美術展」に改称された宮日総合美術展で、無鑑査となっている市内在住作家の展示会。4人は画家の小川新一郎さん(財光寺)、書家の平田哲=蒼渓=さん(幸脇)、写真家の福島平太さん(富高)、彫刻家の芝行則さん(江良町)。それぞれの代表作をはじめ、バラエティーに富んだ作品が並んでいる。
◆絵画制作を披露−美術協会員がパフォーマンス
第41回日向市美術展覧会の関連イベント「絵画制作パフォーマンス」が7日、同センター屋外の交流広場で開かれた。
同市美術協会(芝行則会長、35人)が、多くの市民に美術に興味を持ってもらうきっかけになればと初めて計画した。
会員が絵画の制作工程を披露するもので、この日は4人が参加。会場の中央に飾ったアジサイやユリ、キクの花、ワインやウイスキーの瓶、トウモロコシや貝殻などを題材にデッサンをし、油彩や水彩で色付けした。来場した市民は興味深そうに見入っていた。
今後は、市美展の会期中、会員が個人で随時行うという。
今年の出品作が同市観光協会長賞に輝いた三谷文男さん(74)=同市富高=は、市内のバラ愛好家の庭の写真を見ながら、油彩で描いて見せた。「絵画制作は自由で、始めようと思ったら、誰でもその日から始められるのが面白いところ。会期中はできるだけ参加したい」と話した。
制作パフォーマンスを発案した芝会長(68)=同市江良町=は「制作しているところを実際に見る機会は少ない。ぜひ多くの皆さんに見てもらい、できれば協会の仲間になってほしい」と話した。
この日は「みんなでスケッチ大会!!」も実施。協会が用意した画材で、会員のアドバイスを受けながら、絵画制作に挑戦する市民の姿も見られた。
12日は午前10時ごろから、はっとり神兵さん(79)=同市浜町=らが制作パフォーマンスを計画しており、多くの来場を呼び掛けている。