西階公園野球場－改修費試算４７億円

本紙掲載日：2022-09-28

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改修後の西階野球場のイメージ図（提供写真）

建設から５７年、損傷や劣化進む

◆延岡市が基本設計案を策定－意見を募集中

　延岡市は老朽化が進む西階公園野球場について、施設整備基本設計案を策定した。市民や競技者に親しまれる野球場などをコンセプトに、公認野球場規格に合わせたグラウンド整備やスタンド建て替えなど大幅に改修。建設費を概算で４７億３６６６万円と試算した。市は１０月１７日まで、基本設計案に対する市民の意見を募集している。

　西階野球場は１９６５年の建設から５７年が経過。これまで部分的な改修は行われてきたが、損傷や劣化が進み、グラウンドも排水不良などの問題が生じていた。

　２０２７年の国民スポーツ大会軟式野球、ソフトボール両競技会場として使用される予定だが、現球場は公認野球場の規格を満たしていない。保護ラバーの更新といった安全対策などと併せ、再整備の必要性が指摘されていた。

　基本設計案では、コンセプトを①市民そして競技者に親しまれる野球場②人に優しい野球場③「公認野球規則」に沿った機能・設備を備えた野球場④運営・維持管理しやすい野球場―とした。プロスポーツのキャンプ・合宿などの誘致を視野に入れながら整備する。

　敷地面積は現球場より約３０００平方メートル広い２万３５９３平方メートル。このうち、グラウンドは１万４０９０平方メートルで、両翼１００メートル、中堅１２２メートルと現球場よりそれぞれ２メートル拡大する。公認野球場規格に合わせるほか、排水不良の問題を改善。衝突保護ラバーを取り替える。

　スタンドは建築面積２８５４平方メートル、延べ床面積は現行の約３・８倍となる４２５２平方メートル。鉄筋コンクリート造り３階建てで、鉄骨造りの大屋根を採用する。収容人数は１万２０００人ほどで、このうち内野スタンド席は３６００人程度となる。

　一塁側と三塁側にブルペンを新設し、ウオーミングアップ場を併設。ロッカー、シャワー室、トレーニング室も新設する。

　このほか、スコアボードを手動式から電光式に変更。防球ネットを高くし、設置区間も延ばす。現在４基あるナイター照明は６基に増設して照度不足を解消するほか、ＬＥＤ化で省エネを図る。駐車場は球場正面に１２０台程度。市は新設の駐車場整備も検討し、西階公園全体での駐車台数確保を図ることにしている。

　基本設計案は市公式ホームページで公表しているほか、市教育委員会保健体育課（市役所４階）、同市教委北方・北浦・北川各分室、情報公開センター（市役所２階）、市民スペース（同１階）、北方・北浦・北川各総合支所、各コミュニティセンターなどで開庁時に縦覧できる。

　意見を提出できるのは市内に住所がある人や勤務している人、在学している人など。住所、名前、年齢を記入し、保健体育課、市教委北方・北浦・北川各分室、東海・伊形・南浦・島浦の各支所まで持参。郵送の場合は、〒８８２―８６８６延岡市東本小路２の１延岡市教育委員会保健体育課まで。ファクス（延岡２２・１０６７）、電子メール（ｈｔａｉｉｋｕ＠ｃｉｔｙ．ｎｏｂｅｏｋａ．ｍｉｙａｚａｋｉ．ｊｐ）でも受け付けている。

　問い合わせは保健体育課（電話延岡２２・７０３３）まで。