宮崎港で記念セレモニー

新船「ろっこう」が入港

　宮崎―神戸航路を運航する宮崎カーフェリー（宮崎市、郡司行敏社長）
の新船「フェリーろっこう」が５日、宮崎港に初入港し、岸壁で記念セレモニーが開かれた。同社や県などから関係者が出席し、観光と物流の両面で宮崎経済への貢献を担う新船に期待を寄せた。

　「フェリーろっこう」は、同社が船の老朽化に伴って建造を進めていた２隻目の新船。４日に就航し、神戸港から旅客とトラックを乗せて出港し、５日早朝に宮崎港に到着した。１隻目の新船「フェリーたかちほ」は４月１５日に就航しており、新船２隻体制となった。

　船は全長１９４メートル、全幅２７・６メートル、総トン数は約１万４０００トンで、「フェリーたかちほ」と同規模。旧船に比べてトラック積載台数の増加に加え、個室を増やすなど快適な船旅を楽しむ客室環境も向上し、本県の物流や観光振興への貢献が期待されている。

　セレモニーで郡司社長は「社員一丸で安全な運航と輸送に努め、おもてなし日本一、地域密着度日本一を目指して力を尽くす」と決意。河野知事は「航路は本県経済の生命線。本県のさらなる元気に結びつくこと、神戸市との交流が密になることを祈念したい」と期待した。

　また、岸壁では太鼓演奏パフォーマンスや、「ようこそ宮崎へ」の横断幕を掲げるなどして到着した乗船客を歓迎。就航前に神戸に行き、初便に乗船したという宮崎市の女性は「船内はとてもきれい。あまり揺れもなく、とても快適な船旅でした」と話していた。