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発達障害への理解深める

本紙掲載日:2022-12-10
8面
参加者と意見を交わす講師の猪股さん(右)と、主催した障がい者福祉部会の柴田部会長

日向市民児協障がい者福祉部会−「フレンド」会長−猪股さん招き研修会

◆障害を受け入れる地域社会訴え

 日向市民生委員児童委員協議会障がい者福祉部会(柴田順一部会長)はこのほど、市総合福祉センターで研修会を開いた。宮崎LD・発達障がい親の会「フレンド」会長の猪股重子さん(60)=門川町=を講師に迎え、市内の民生委員児童委員ら約50人が発達障害への理解を深めた。

 猪股さんは、子どもの言葉の遅れに不安を感じ、2歳半の頃、児童相談所へ。「障害が確定したわけではないが、発達に遅れがある」と告げられる。「予測不能の衝撃に陥り、人生設計が変わった」と当時の心境を語った。

 4歳半の頃、ようやく入園できた幼稚園から「もう少し指示が通るといいんだけど」と言われ、再び児童相談所へ。「そこで『自閉的傾向』と告げられ、現実を突き付けられた」という。

 さらに追い打ちを掛けるように、幼稚園から「自閉症の予後は悲惨」と明記されたハンドブックを手渡される。でも、猪股さんは諦めなかった。

 「自閉的傾向」の「傾向」という文字を「まだ改善の余地はある」と解釈。「だったら、改善に向けてひた走るしかない」と覚悟を決めた。

 療育に関する情報を県外の専門家から集め、「トモニ療育センター」(愛知県)のサテライト施設だった白浜学園(日向市)に指導を受けながら、家庭療育を開始。「とにもかくにも、子どもの将来がかかっていると思い、必死にやってきた」と振り返った。

 「私たち地域の民生委員児童委員に求めることは何か」との参加者の質問に対し、「親が抱えている問題はその時その時で違うため、通り一遍の回答は通用しない場合もある」と猪股さん。「余計なことは言わず、『困ったときはいつでも言ってね』という姿勢で、親自身が話したい時に話させてもらいたい」と答えた。

 知的障害のある子どもを持つ柴田部会長(74)も、親の立場から「私も地域の人たちからもらう何気ないあいさつや、優しい笑顔がありがたかった。そういうことではないか」と補足した。

 また、猪股さんは自治体が実施する乳幼児健診などに言及。

 「スクリーニング(ふるい分け)で気になる子どもを早期発見し、早期治療を進めていく方向性は間違っていないが、発達障害は得意なこと、不得意なことの差がとても大きい。伸びにくい部分があるのも事実で、健常に向かわせる姿勢そのものが、親の悲壮感につながっている」とし、「孤立させない、誰一人取り残さない地域社会であれば、そういう悲壮感は生まれてこない。障害を受け入れる地域社会をどうつくっていくのか、その視点も踏まえて健診を実施してほしい」と求めた。

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