徐福さんに思いはせながら

今山周辺、招福ウオークラリー

　徐福伝説の伝承に取り組む延岡徐福伝説伝承会（植田恒雄会長）の「徐福さん招福ウオークラリー」が１１月２６日、約１５０人が参加して延岡市山下町の今山周辺をコースに行われた。主催は同実行委員会（森山慎作委員長）。

　スタート地点の今山八幡宮高千穂通側鳥居前広場には、多くの参加者が集合。安全祈願の神事に続き、開会式があり、植田会長は「楽しみながらウオークラリーを行ってください」、森山委員長は「徐福さんの歴史や伝説に思いをはせながら楽しんでください」と呼び掛けた。

　参加者全員でラジオ体操をした後、複数のグループに分かれて順番にスタート。今山公園や旭中学校、望幼稚園など５カ所のチェックポイントでスタンプを集め、ゴールとなる駅前複合施設エンクロスを目指して、約４キロのコースを歩いた。弘法大師像が立つ銅像前広場では、銅像を拝む人や写真を撮る家族連れの姿も見られた。

　エンクロスに到着した参加者は、福引やマスコットキャラクターのジョフ君による振る舞いなどのゴールイベントのほか、「第１回えきまちまつり」のイベントも開催されており、最後まで満喫していた。

　参加した同市中島町在住の矢野由利子さん（７６）は「普段から足を動かしているのでウオークラリーは最後まで大丈夫だった。今山周辺の景色を歩きながら楽しんだ」と話していた。

　徐福は紀元前２２０年ごろ、秦（しん）の始皇帝の命を受け、不老不死の薬草を求めて中国から渡来した。今山はかつて蓬（ほうらい）山と呼ばれ、徐福が探していた山と同名だった。今山の麓にある岡富小学校内には、徐福が船をつないだとされる畳４畳分の大きさの岩が埋められているといわれている。