日向市観光大使−日向岬で委嘱式

演歌歌手水森さん−絶景を背に新曲を披露

　日向市は１５日、日向市市観光大使の委嘱式を行った。十屋幸平市長が演歌歌手の水森かおりさんに委嘱状などを手渡した。市は今年１月、水森さんが市内観光名所の日向岬を舞台にした新曲「日向岬」の発売に合わせ、市観光大使を委嘱していた。

　水森さんは、東京都出身。１９９５年にデビューし、２００３年に日本レコード大賞の金賞を受賞するなど数々の賞を獲得。０３年のＮＨＫ紅白歌合戦に初出場して以来、昨年まで２０年連続で出場している。これまでに１４４曲のご当地ソングを歌い、全国２５自治体などの観光大使を務めるなど「ご当地ソングの女王」とも呼ばれる。

　細島灯台がある展望公園で行われた式には、関西方面をはじめ県内外から抽選で選ばれたファン約１００人が参加。あいさつに立った十屋市長は「新曲の日向岬とともに、馬ケ背、クルスの海など市内の観光スポットもＰＲしていきたい。今年の紅白歌合戦で歌ってもらえれば」と期待。水森さんは「全国の皆さんに日向市の素晴らしさ、宮崎県のすてきな海、風景を歌を通じて届けたい」と抱負を述べた。

　式の最後には、水森さんが日向岬の絶景と太平洋を背に新曲の日向岬を披露し、詰め掛けたファンを喜ばせた。

　市観光大使の委嘱は、これまでにタレントの萩本欽一さん、東京ヤクルトスワローズの青木宣親選手など６個人１団体が受けており、さまざまな機会を通して市の歴史文化遺産、自然、物産などの観光資源を国内外に発信している。