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故本田誠人さん原作「これは、私の落とし噺」

本紙掲載日:2023-06-23
8面

直前インタビュー(3)ラジオドラマを舞台化−25日、野口遵記念館で上演

 ユニット「あんてな」プロデュースの舞台「これは、私の落とし噺」の直前インタビュー。最終回は、「あんてな」代表で本田誠人さんの妻・泉さん(44)に、誠人さんが脚本を手掛けた時の様子や、舞台本番への思いを聞いた。

◆県北題材の作品「〃地産地演〃楽しんで」−「あんてな」代表本田泉さん
 夫の死を乗り越えて−新たな一歩踏み出すきっかけに

−−ラジオドラマの脚本の話が来た時、誠人さんの反応はいかがでしたか。

すごくうれしかったみたいです。連載(放送直前に本紙に寄稿した柱大黒さんについての連載)も「やりたい」って感じで、相当な気合が入ってたと思います。
がんが再発して、治療もなかなか厳しく、体力的にもきつい時でしたが夜11時すぎまで打ち合わせをしていた時もあって。でも「楽しい」って言ってました。これより遅かったらできなかったでしょうし、神様が与えてくれた最後のお仕事だったのかなと。
ラジオドラマへの思い入れは強くて、たくさんの人に「聞いてください」とメッセージを送っていたようです。何となく知ってはいましたが、舞台化が決まってあいさつに行った先々で「誠人さんから直接、連絡を頂いて、このラジオドラマを聴いたんですよ」と言葉を頂いて。聴いてもらいたい一心だったのかなって。全国放送で、宮崎を発信できるというのもあったと思います。
結婚してからはこちらでの活動も増えてきたんですけど、それまでは東京が中心で、若い頃はお金もなくて、ほとんど帰って来なかったって言ってました。宮崎とつながってお仕事ができることが本人にとって、やりがいがあったと思います。
放送当日は家族でラジオを囲んで、正座して聴きました。聞き入ってるって感じで。「どうだった?」ってすっごい聞いてきました(笑)。

−−闘病しながらも舞台に立ち続けられていました。

体調が悪くなったのは2017年1月に宮崎市で上演した舞台「カントリーのロード〜青島に続く道〜」の直前でした。本番1週間前からほとんどまともな食事が取れなくて、点滴を受けに行って検査をしたら、「これは良くないものかもしれない」と言われました。気持ち的にも落ち込むはずですが、よく乗り切ったなと思います。
19年8月に中尾諭介さんと出演した延岡西高同窓会プレゼンツ「〜待ち合わせ〜ワロタモンガチ」の時は再発が分かったぐらいの時でした。
針を刺して2日間ぐらいかけて行う抗がん剤治療もあったんですけど、ポケットに入れて仕事をしていました。弱音を吐く人ではなかったし、仕事をしている方が元気で、好きな事ができて気持ちが紛れたのかな。
最後の舞台になった20年12月のあんてな文化祭の時は前日まで入院していました。おうちで最期を過ごすための退院で、医者からは「年を越せるか分からない」と聞いていました。それなのにすごいですよね。
みんな誠人さんの演出とか脚本に付いてきてました。楽しませるのが上手だったから。やってることは高校生から変わってないですからね。多分、展示を見ていただければ分かっていただけると思います。

−−今回、舞台には主人公の女子高生・真夏の母親役として出演されます。

不器用なお母さんの役なんですけどね。私はもともとすごく不器用で…。私に当て書きしたものでは全くないんですけど、それが演じられてうれしいなって思いますね。
誠人さんがいなくなって、自分たちの活動をどうしていこうかと悩んだ2年間でした。新たな一歩を踏み出すきっかけを野口遵記念館に頂いて、ありがたいです。
すごい人目を気にして、目立たないように、目立たないように生きてきて…。今はネット社会ですぐにたたかれたり、炎上したりする。そういうことを恐れてひっそり生きてきた真夏が落語を通じて成長していく姿は同年代の子も共感できると思います。今後、県内の中学校や高校に鑑賞教室として回れたらいいなとも思っています。

−−改めて本番に向けての思いを教えてください。

誠人さんが生まれた地元で公演ができるのが良かったなと思いますね。こういう作品を残したんだということを見ていただければうれしいです。
延岡で生まれ育った本田誠人が、県北を題材に作った作品を宮崎の役者たちが演じます。〃地産地演〃というか、そこを楽しんでもらえるとうれしいです。
(おわり)

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