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田植え今昔−延岡

本紙掲載日:2023-06-26
3面

◆ロボット導入し作業・沖田町の山内さん
 水田の外周、経路を設定後は自動−作業量、大幅に軽減

 田植えシーズンもピーク。延岡市沖田町の農業山内憲次さん(55)の水田では、今年、新たにロボット田植え機を導入し、田植え作業を行っている。

 最初に、山内さんの操縦で水田の外周を回って地形を覚えさせ、植え付ける経路を設定すれば、後は自動的に田植えを行う。山内さんの作業はこの最初の操縦と苗や肥料の補給のみで、全体の作業量が大幅に軽減される。

 電波の届く範囲は300メートル四方。植え付け速度は5段階で設定できるほか、苗の深さや株数も変えられるという。

 山内さんは就農して28年目のベテランで、現在は委託分(5ヘクタール)も含めて23ヘクタールで米を作る大規模農家。妻の三奈さん(50)、父奎介さん(84)と母淑子さん(80)、それに3人のアルバイトが総出で作業に臨んでいる。一方で、近年は高齢化や後継者不足が深刻で、受託する面積が増加。このため、人手不足を補うロボット田植え機は大きな力になる。

 「植え付け中に苗箱を洗ったり、ほかの作業ができるので効率的に作業ができます。田植え機の運転は神経を使うので、その分の負担が軽くなったのも大きいですね」と山内さん。

 田植え機をきっかけにした〃農業のスマート化〃には手応えを感じているといい、「沖田地区はほ場の整備が進んでいるので、ロボット田植え機が活躍する環境に適しています。これからもっと活用が広がるでしょうし、将来的にはロボットトラクターの導入も考えています」と、地域農業の未来像を思い描いている。


◆1958年、上伊形町の準備風景・伊達町の城戸さん
 牛を使い多くの人「苦労した」

 県北各地で田植えが進む中、延岡市伊達町の城戸富義さん(91)から、1958(昭和33)年に同市上伊形町で撮影した田植え準備風景の写真が、思い出をつづった文章とともに届いた。

 当時の田植えはまだ機械化されておらず、牛や馬で農地を耕して農作業を行っていた。「用水溝も整備がされていないので、写真は村の婦人たちが用水溝を溝さらえと言って、水がきれいに流れるようにさらえているところです」と城戸さん。

 兼業農家だった城戸さんは、牛を使った田植えにたくさんの人出が必要で、苦労したという。昭和40年代になると、耕運機や田植え機が出始め、牛や馬は必要なくなったという。

 秋になって行う稲刈りもまた、全部鎌を使って手刈り。3日間干して束にし、リヤカーで運搬して持ち帰り、脱穀した。

 「1964(昭和39)年に自動車運転免許を取り、軽トラを買って楽になれました。その頃の日本は車時代が始まった時ですから、今考えるとうそのような時代でした。今は農業機械も大型化し、稲刈りコンバイン、田植え機は8列植えの大型トラクターがあります。自動車も四輪駆動もテレビもない時代でしたが、今ではどこの家庭でもカラーテレビが見られています」と振り返る。

 農業は84歳で引退した城戸さんだが、現在は家庭菜園で野菜づくりを楽しんでいるという。「私は今が一番幸せに思えます。残りの人生、認知症にならないように祈っています」

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