ＣＧで安全運転を指導

動画機器の説明会

　延岡地区安全運転管理者等協議会（松原明彦会長）はこのほど、交通指導などに使われる教育シミュレーター「Ｈｏｎｄａ動画ＫＹＴ機器」を購入。その使用方法のレクチャー研修を、延陵自動車学校で実施した。

　研修には、同協議会所属の１２事業所から１５人が参加。ホンダレインボーモータースクールの島田康広さん（５９）を講師に、機器の操作手順や使い心地を確認した。

　同機器は、コンピューターグラフィックス（ＣＧ）の車両を、ゲームコントローラーで操作することで、運転中に遭遇する可能性があるさまざまな危険場面をシミュレーションできる映像教材。ボタンで視点を切り替えたり、時間を巻き戻すことができる。

　また、危険だと思った箇所を記録できる専用の無線ボタンを使えば、複数人で事故原因や対策を話し合うことも可能。危険察知の感受性と予測能力を高めることが期待できるという。

　操作を体験した延岡地区資源リサイクル協同組合の黒木克哉さん（５８）は「安全運転講習はこれまでも毎年受けてきたが、（ＫＹＴ機器は）動画とは違った臨場感があった」。

　講師の島田さんは「何気なく利用している道路にも、多くの危険が潜んでいるということを理解してほしい。事故を１件でも減らせるよう、ぜひさまざまな機会でＫＹＴ機器を活用していただきたい」と呼び掛けていた。

　今回、延岡地区安全運転管理者等協議会が購入したのは、ＫＹＴ機器一式と専用の無線ボタン２０台。機器は、希望する所属事業所に、２週間を目安に貸し出す。