「椎葉の豆乳プリン」入賞

介護食品・スマイルケア食コン

◆ご当地スイーツとしても注目

　国内で販売される介護食用途の商品から優れたものを選ぶ「第６回介護食品・スマイルケア食コンクール」（日本食糧新聞社主催、農林水産省後援）で、椎葉村下福良の椎葉屋（椎葉昌史代表）出品の「椎葉の豆乳プリン」が入賞した。

　コンクールは、介護食品の市場拡大と品質向上を目的に開かれている。今回は４部門の８５点が審査対象で、審査会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、東京都の中央化学東京オフィスショールームで審査委員による審査のみを実施。試食・審議を経て農林水産大臣賞１点、農林水産省食料産業局長賞４点、審査委員長賞８点、入賞１１点が選ばれた。

　「椎葉の豆乳プリン」は、高齢化率４４・６％（４月１日現在）の村で「お年寄りにも、おいしいデザートを味わってもらいたい」という思いで作り上げた一品。コンクールでは「咀嚼（そしゃく）困難者向けの食品部門」に出品し、大手食品メーカーの商品を抑え、見事入賞を果たした。

　村内の那須豆腐店に依頼し、地元の天然水と高原町の大豆で作ったオリジナル豆乳に宮崎市の白水乳業の牛乳を加えた完全宮崎産。豆乳の風味を残しつつ、滑らかな舌触りとあっさりとした甘さのあるプリンはご当地スイーツとしても注目を集めている。

　椎葉代表は「受賞をきっかけに介護食の販路も広げていきたい。今後も多くの人にさまざまな用途でご利用いただける商品の開発に努めていきたい」と話している。

　椎葉の豆乳プリンは１個２８０円（税込み）。平家本陣（椎葉村）、まちの駅とみたか物産館（日向市）、ママンマルシェ（高鍋町）、みやざき物産館ＫＯＮＮＥ（宮崎市）などで販売している。

　問い合わせは、椎葉屋（電話椎葉６７・２８６８）。