レストラン「一木一草」−新様式で昼も夜も

エンシティホテル延岡

◆コロナ対策徹底、１７日から通常営業に

　新型コロナウイルスの影響で営業を縮小していた延岡市紺屋町のエンシティホテル延岡（田川勝美社長）のレストラン「食彩健美一木一草」は、感染防止対策を徹底した上で、オープン２周年を迎える１７日から従来通りの営業を再開する。田川社長は「地元の食材をふんだんに使用した料理を提供し、利用されるお客さまに（コロナの影響で打撃を受けた）生産者の思いも届けたい」と来店を呼び掛けている。

　レストランは、地取れの旬な食材を使った和洋折衷の料理をバイキング形式で味わえる人気店だが、新型コロナ感染拡大防止のため４月からランチタイムのみの営業を余儀なくされていた。

　ホテルはコロナ禍以前の営業を目指し、各部署から選抜されたスタッフでプロジェクトチームを結成。感染防止策を取る中でどのように料理を提供するかなど試行錯誤を繰り返しながら再出発へとこぎ着けた。

　１７日以降は、利用客が大皿に盛り付けられた料理を自由に取り分けるこれまでのスタイルを一部変更。サラダや前菜、デザートは彩り豊かにカップに分けて提供するほか、メインの料理などはスタッフを配置して客が希望する量を配膳するという。

　感染防止対策も徹底。スタッフ、客ともに全員がマスクとビニール手袋を着用するほか、客には入店前の検温や連絡先、県外への訪問歴の記入など協力を求める。さらに、座席の間隔を広げ、以前の３分の１ほどの４８席にするほか、ソーシャルディスタンス（社会的距離）の確保を呼び掛ける案内を表示するなど万全を期す。

　大脇政人店長は「以前よりも（準備に）手間暇がかかり、仕込みの時間も増えたが、お客さまに喜んでいただけるのであれば」と話している。

◇新様式の料理提供接客など確認

　営業再開に向け、レストランではこのほど、模擬営業を実施した。

　この日は、田川社長をはじめ料飲部以外のスタッフが客として来店。事前の打ち合わせをせずに行われ、新様式での料理提供の仕方、接客などを最終確認した。終了後はそれぞれが気付いた点などをリポートにして提出。反省点を踏まえ、オープンまでに改善を重ねていくという。

　模擬営業を振り返り、田川社長は「安全、安心を考えると、新しい様式に対応して営業するのは当然のこと。いろいろと確認できて良かった。厳しい状況の中での再出発だが、ここ（一木一草）が元気になればホテル全体も活気づく」と力を込めた。

　レストランは、１７日から３０日まで復活祭と２周年感謝祭を同時開催。期間中、ランチタイムは「松茸（まつたけ）入り茶碗蒸し」、ディナータイムは「牛ステーキ２００ｇ」を１人１皿サービス（いずれも小学生以下除く）する。

　営業時間はランチ（９０分制）が午前１１時３０分から午後２時３０分（ラストオーダー午後２時）。ディナー（前日午後３時までの予約制）が午後６時〜同９時３０分（ラストオーダー午後９時）。

　予約、問い合わせは電話延岡３２・６３４６。