フォートレスト開業３周年

サバゲーファン、記念イベントに集う−延岡市鹿狩瀬町

　サバイバルゲームフィールド「フォートレスト」の開業３周年記念イベントが１２日、延岡市鹿狩瀬町の現地であり、県内外から〃サバゲーファン〃が訪れて祝った。

　フォートレストは、岡富山施業森林組合（佐々木安彦組合長）が２０１８年９月、同町の高平山（標高４０７メートル）を整備してオープン。広大な山を使ったゲーム場は九州屈指と、県外からも多くのファンが訪れている。

　３周年イベントは当初、９月に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの感染状況などを考慮して２度延期。ようやく迎えたこの日は天候にも恵まれ、早朝から多くのファンが詰め掛けた。

　年齢層も１０代から６０代以上と幅広く、愛好者によるチームや親子連れなどと顔ぶれもさまざま。参加者は電動ガンの規格や安全装備を入念にチェックしてゲームに参加し、１ゲーム１５分という短い時間ながら、重い電動ガンや通信機などの重装備でフィールドを駆け巡り、心地よい汗を流した。

　電動ガンや延岡産の新米などが当たる抽選会があったほか、ゲーム関連のグッズを扱うショップ、うどんや空揚げのキッチンカーも来場し、盛り上げていた。

　日暮れが近づくと、いよいよ最後のゲーム。６０人を超える参加者が年齢別の４チームに分かれて約２万４千平方メートルのフィールドに展開、敵味方入り乱れてのサバイバル戦を繰り広げた。

　ゲームマスターの小野寿雄さん（４８）によると、フォートレストもコロナ禍で１年半にわたって厳しい状況が続いたが、久しぶりに多くのファンを迎えたことで新年に向けて希望が見えたという。

　小野さんは「賞品などにたくさんの方々から協賛をいただいた。県内４フィールドのオーナーさんもお祝いに来てくれた。３周年を迎えることができたのも、このフィールドを愛してくださる皆さんがいるからこそ。コロナ禍で厳しい情勢だが、遊びに来てもらえたらありがたい」と感謝を口にしていた。