わが社のホープ−日向・細島地区立地企業（９）

台湾タンパオ・長友清隆さん（４３）

◆こだわりの小籠包製造−地元での知名度向上全力

−−入社のきっかけを教えてください。

「以前は接客業で働いていたのですが、３０歳を過ぎ、より安定した仕事に就きたいと思い探していたところ、友人に『いい会社があるよ』と紹介されたのが日玉中華食品でした。その後、同じ敷地内に台湾企業との共同事業で小籠包（しょうろんぽう）専門工場『台湾タンパオ』ができ、去年１月からの稼働を機に異動となりました。日玉時代を含め入社１１年目になります」

−−どんな仕事をしていますか。

「機械ラインで小籠包を製造する成型課の主任を任され、皮の麺練り作業や蒸し工程などに携わっています。主婦の方が多い職場にあって、より働きやすい作業場づくりに努め、不良品のチェックなどにも当たっています」

−−やりがいを感じるのはどんなときですか。

「製造工程の見直しの結果、作業効率や皮が破れたりなどの課題を改善し、安定した生産につながったときに喜び、やりがいを感じます。また、以前の相談する側から相談される立場になり、部下の信頼を得られるようしっかり頑張らなければと思っています」

−−会社のいいところは何ですか。

「社風として、上司が現場の意見をしっかり聞き、反映してくださることですね。以前、私も関わった若手による小籠包の細菌制御から凍結方法のアイデアが評価され、文部科学大臣賞を受賞したことがあるのですが、風通しの良い職場ならではの成果だと思います。
休憩時間には笑い声が絶えないアットホームな会社でもあります。ゴルフサークルもあるんですよ」

−−将来の夢を教えてください。

「まだ出来て間もない会社ですので地元での知名度が不足しています。早く多くの県北店舗に肉汁たっぷりの小籠包を並べ、『台湾タンパオ』の名前を知っていただけるよう一層の努力をしていきたいと思います。個人的には衛生管理者など食品製造業に関する資格を取得したいですね」

−−台湾タンパオで働いてみたいと思う方へエールをお願いします。

「コロナ禍で多くの業種が厳しい経営を余儀なくされており、希望する仕事を見つけるのが難しい状況にあります。そんな中でも弊社は順調に業績を上げており、働きがいと将来性のある会社です。ぜひわれわれの仲間になりませんか」

【プロフィル】門川町出身の日向工高卒。趣味は入社して始めたゴルフ。ベストスコアは８４。