再びにぎわう海水浴場へ

本紙掲載日：2022-06-07

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ゴミゼロフェス－Ｂ＆Ｇトトロ海洋クラブ

　延岡市の土々呂東浜（旧土々呂海水浴場）に昔のにぎわいを取り戻そうと活動する「Ｂ＆Ｇトトロ海洋クラブ」（斎藤英二代表）は５月２９日、「海ゴミゼロフェスティバル」と銘打った清掃活動を同所で行った。同クラブや土々呂地区区長会（河野時徳会長）の会員、土々呂小・中学校の児童、生徒ら約１２０人が参加し、ごみや流木を拾い集めた。

◆ワークショップで環境問題に関心

　同フェスティバルは、春と秋の年２回、全国で実施される「海ごみゼロウイーク」に合わせた恒例行事。

　この日は環境問題に興味を持ってもらうため、清掃前にワークショップを実施した。

　講師は、宮崎大学農学部海洋生物環境学科准教授の村瀬敦宣さん、国立青少年教育振興機構ＮＥＡＬ（自然体験活動指導者）インストラクターの秋實範浩さん。村瀬さんは、土々呂漁港で取れる魚の種類や、延岡は海流の関係で北と南の魚が両方生息していることなどを紹介。秋實さんは、小中学生の水難事故が年２００件起きているとして、身近で事故が起こった時の対処方法「セルフレスキュー」を指導した。ワークショップの後は４月に完成した複合型津波避難施設の見学もあり、子どもたちが最上階まで上った。

　清掃活動では流木や発泡スチロールはブルーシートの上に回収。空き缶、プラスチック、空き瓶は丁寧に拾い、燃えるごみと燃えないごみを分別し、海岸約２００メートルをきれいに清掃した。

　参加した渡邊虎之助さん（１４）は「プラスチックのごみがあった。（清掃活動をして）地球を守れたなと思った」。髙田赳益さん（１５）は「ごみを見つけてきれいにするのが楽しかった。今後の生活に役立てたい」と話していた。

◇家族連れらマリンスポーツ体験も

　午後からは、希望した小学生とその保護者が、カヤックやＳＵＰ（スタンドアップパドルボート）などのマリンスポーツに挑戦。同クラブからパドルの使い方を教えてもらった児童らは、自由に動かしてみたり、実際に使ったりしてカヤックを楽しんでいた。

　同クラブは、市内のマリンスポーツ愛好家で組織される。名称のＢ＆Ｇは「ブルーシー（青い海）」と「グリーンランド（緑の大地）」の頭文字。年間を通じてマリンスポーツ体験や安全教室、清掃活動など海と親しむイベントを開いている。９月にも清掃活動を行う予定という。