仕事の意味、やりがい学ぶ
本紙掲載日：2022-09-19
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北川中で「職業人による講話」−延岡
延岡市立北川中学校（櫛谷裕二校長、６２人）で９日、さまざまな職種に携わっている人から直接話を聞くキャリア教育「職業人による講話」があり、１〜３年生約５０人が仕事のやりがいなどを聞き、これからの進路への意識を高めた。
講師は、さとかん薬局グループ管理薬剤師の佐藤英樹さん、昭和医療・福祉機器開発事業の渡邊吏花さん、山崎産業総務課長の山��祐道さん、ロリエ二見オーナーパティシエの二見記央さん、延岡商工会議所総務課長の波岡政樹さん。生徒は興味のある職種を二つ選び、それぞれの教室で講話を聴いた。
このうち、昭和の渡邊さんは部品加工メーカーで医療・福祉機器の開発にも取り組む同社について説明。前職の看護師の経験を生かして、医療者が働きやすく、患者が安心安全な入院生活を送れるようなものづくりを行っているとし、「（働く）環境が違っていても知識や経験があれば、活躍できる場所がある」と話した。
ロリエ二見の二見さんは、これまでに作ったさまざまなケーキの写真をモニターに映しながら説明。ウエディングケーキを依頼されることもあり、「客の望みよりも良いケーキを作り、感動させることが僕のやり方」と自身の顧客づくりについて紹介した。また、ケーキを依頼した人から握手を求められることもあり、「人に喜ばれることがこの仕事をする意味。こんな仕事はなかなかない」と菓子職人のやりがいを語った。
３年生の甲斐亜美さん（１５）は「客を増やすことも大事だが、昔からの客も大事にしなければいけないと感じた」と感想。渡邊さんの講話を聴いた同じく３年生の白川大知さん（１４）は「渡邊さんが看護師の仕事を今の仕事に生かしているので、いろいろなことに挑戦しようと思った」と話した。