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「初心忘れず」第一歩

本紙掲載日:2022-10-03
2面
卒業証書を受ける延岡市消防本部の渡部椋雅さん(9月30日、県消防学校)

県消防学校初任科生21人が卒業

 県消防学校第67期初任科生の卒業式が9月30日、宮崎市の同校で開かれた。今年4月に県内8消防局・本部に採用され、半年間の教育で消防の基本的知識と技能を習得した21人が、住民の生命と財産を守る現場に第一歩を踏み出した。

 県北の消防本部からは延岡市消防本部の渡部椋雅さん、日向市消防本部の児玉真二さん、古谷友寛さん、佐藤龍紀さん、宮田直樹さん、甲斐波統さん、戸高輝人さんの計7人が卒業。それぞれの配属先で消防人生をスタートさせる。

 式典では、川口泰夫校長が一人一人に卒業証書を授与し、「これからの消防人生を堂々と自信を持って歩いてほしい」と式辞。日隈俊郎副知事が「学校で学んだ知識と技術に磨きをかけ、県民が安心安全に暮らせる社会の実現に向けて活躍してほしい」との河野知事の告辞を代読した。

 卒業生を代表し、学生総代で日向市消防本部の児玉さんが「これから私たちはそれぞれの所属に帰り最前線で活動するが、何年たっても初心を忘れず全力で職務に当たれるよう精いっぱい頑張っていきたい」と答辞を述べた。

 また、式典の前には卒業生による特別点検や査閲訓練が行われ、ロープを使った登坂や降下、救出など救助の基本・応用技術、消防活動など消防学校で学んだ知識と経験を式に訪れた家族や関係者に披露した。

 延岡市消防本部の渡部さんは「先輩からの教えや現場経験を積み、住民の生命と財産を守りたい。市民と親しく接することができる消防職員を目指し、将来は救急なども経験してみたい」と力強く話していた。

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