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映像通報システム正式運用−延岡市消防本部

本紙掲載日:2024-12-17
3面
ビデオ通話で適切な処置を指示する通信指令室の職員
傷病者の状況を知らせる現場側

現場の状況、より正確に−本格導入は県内消防3番目

 延岡市消防本部(田口寿孝消防長)は16日から、「映像通報システム」の正式運用をスタートした。119番受信の際、通報者の携帯電話(スマートフォン)と消防本部のパソコンを一時的につなぎ、テレビ電話ができるシステムで、現場のより正確な情報把握につながると期待される。県内の消防では都城市、日南市に続いて3番目という。

 通信指令課などによると、このシステムの運用に伴い、消防本部が現場の状況をリアルタイムに映像で確認し、より正確な情報を得ることができることから、通報者やバイスタンダー(その場に居合わせた人)に対して、応急手当などの的確な指示ができるようになる。

 また、救急隊の到着のスムーズ化につなげたり、必要な車両や台数を出動させることができるなど、持てる消防資機材の適切な運用につなげることもできるという。

 運用開始式は延岡市野地町の市消防本部通信指令課であり、読谷山洋司市長が「気温が急激に下がる年末。救急の分野ではこれまで以上に、スピーディーで的を射た対応が求められる。本日の新たなスタートを機に、市と消防の連携がさらに深まれば」とあいさつ。

 その後、シミュレーションが行われ、消防職員が通信指令室側と現場側の二手に分かれ、システムの運用を実演した。このうち通信指令室側は「家族が心停止した」との通報を受け、了承を得た上で通報者のスマートフォンに専用のURLを送信。テレビ電話がスタートすると、デモ映像を用いて正しい心臓マッサージのやり方などを指導していた。

 詳細は、本紙へ。

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