いざ、全共へ－出品者ら出発式で日本一を誓う

本紙掲載日：2022-10-05

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宣誓する馬﨑さん（４日、小林市・小林地域家畜市場）

全共に出場する西臼杵郡の代表９人（４日午前９時ごろ、高千穂家畜市場）

東臼杵群市畜連から県代表に選ばれた「みほのふじ」と織田さん、その他関係機関・団体の皆さん

　全国和牛能力共進会鹿児島大会（６～１０日）に出場する県代表団、西臼杵地区、東臼杵郡市畜連の出発式が４日にあり、それぞれ健闘を誓い、関係者らが盛大に送り出した。

◆宮崎牛のさらなる飛躍を－県代表団、頑張ろう三唱・小林市

　県代表団の出発式は同日、小林市の小林地域家畜市場で行われ、出品者らが宮崎牛のさらなる飛躍、発展のために史上初となる４連覇を達成することを誓った。

　式には、各地での出発式を終えて集った出品農家らが出席。県推進協議会の平木場宗一会長は「力を発揮して日本一を取る。この目標に向かって、皆さんと共に最大限の努力を行うことを改めて誓う」とあいさつした。

　出品者を代表し、６区（総合評価群）の種牛の部に出場する高千穂町の馬﨑太志さん（２８）が力強く宣誓。この後、鹿児島大会の出場者たちは頑張ろう三唱し、本番に向けて士気を高めた。

　肉牛の部の７区（脂肪の質評価群）に出場する高千穂町の佐藤孝輔さん（４１）は５日同町を出発。「脂肪の質とはつまり味が良いということ。宮崎牛ブランドの確立や今後の販売促進にもつながる区なので、しっかり結果を出して貢献したい」と意気込んだ。

◆県代表９人、てっぺん目指す－西臼杵

　西臼杵郡の出発式は高千穂町三田井の高千穂家畜市場であり、３区（若雌・１７～２０カ月未満）に出場する林秋廣さん（６９）ら県代表９人が出席。高千穂、日之影、五ケ瀬町長や、県西臼杵支庁、ＪＡ高千穂地区の関係者らを前に健闘を誓った。

　式では、同ＪＡの佐藤友則組合長が「猛暑や先日の台風と大変な状況が続く中、調教、手入れなど気を使われたと思う。目指すはてっぺん。宮崎牛、高千穂牛、地域全体が盛り上がる結果を期待している」とあいさつ。県西臼杵支庁の河野龍彦支庁長と、郡町村会長の甲斐宗之高千穂町長が激励の言葉を送った。

　出場者のうち、６区（総合評価群）代表の馬﨑太志さん（２８）が宣誓を行い、全員で「頑張ろう」を三唱。４区（繁殖雌牛群）代表の藤原和昭さん（６３）が「県、そして西臼杵代表としての矜持（きょうじ）を持って挑んでまいりたい。トラックに積んだ１週間分の飼料を空にして、『日本一』という一番輝く大きな荷物を持って帰ってくる」と決意を述べた。

◆連結果を楽しみに－東臼杵郡市畜

　東臼杵郡市畜連（藤本隆康代表理事会長）は４日、同畜連から３５年ぶりに県代表（３区）に選ばれた種牛「みほのふじ」と出品者の織田直行さん（３９）ら１０人の帯同者を送る出発式を開いた。

　延岡市櫛津町の延岡家畜市場には読谷山洋司市長や東臼杵農林振興局福田芳光局長、ＪＡ延岡楠田富雄代表理事組合長ら多くの関係者が集合。藤本代表理事会長は「努力は必ず報われると信じている。ぜひ、有終の美を飾って、チーム東臼杵の団結力がますます大きく広がっていくことを祈っています」と激励した。

　その後、福田局長と読谷山市長が続けてあいさつ。管内畜産技術員を代表して柴田翔平さんが「勝つぞ三唱」し、会場は期待と熱気に包まれた。

　織田さんは込み上げる思いをぐっとこらえながら「亡くなった祖父の仏壇にも手を合わせてきた。必ず〃テッペン〃を取ってくる」と気持ちを奮い立たせ、「ここを、日本一の牛がいる市場にしたい。優勝して帰ってくるシミュレーションは既にできているので、結果を楽しみにしていてください」と笑顔で会場を後にした。