九州マーチングコン、小学生バンドフェス

本紙掲載日：2022-10-06

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東海小学校吹奏楽部

西階中学校吹奏楽部

２校が九州大会出場

　「第４０回九州マーチングコンテスト」と「第４０回九州小学生バンドフェスティバル」は８日、鹿児島市の西原商会アリーナで開かれる。９月の県大会では、県北から延岡市立西階中学校が同コンテストで金賞、同市立東海小学校が同フェスティバルで金賞を受賞。両校とも昨年に続いて九州大会に出場する。

◆東海小・昨年に続き全国へ－バンドフェスティバル

　東海小学校吹奏楽部（山本由美子顧問、浅井善部長、１２人）は、出場校中最少人数だった昨年をさらに下回る人数で挑戦。浅井部長（１１）は「３０人ぐらいのバンドかと思われるような演奏がしたい」と張り切っている。

　昨年の九州大会で金賞を受賞し、県北の小学校で初めて全国大会に出場した同校。チームを引っ張った最上級生５人が抜けた後、新たに下級生メンバー３人が加わり、練習を重ねてきた。

　バンドフェスティバルの演奏時間は７分間。「しろとくろのあいだ」「アイ・ガット・リズム」の２曲を奏でる。制限時間内でチームの魅力が伝わる演奏ができるよう、曲のカットの仕方、つなげる位置も工夫。何度も試して完成させた。

　楽器を始めたばかりの下級生も多いが、少ない人数を補うため全員が複数の楽器を担当する。楽器の配置が違うと、移動が間に合わないこともあるほど〃多忙〃だが、笑顔を忘れず演奏を楽しむ姿は、見る人を引きつける。県大会では自然と会場に広がった手拍子が、演奏を後押ししてくれたという。

　「みんなに勇気を与えることができた昨年を超す演奏がしたい。また全国に行きたいし、量じゃなくて質と伝えられる演奏を」と浅井部長。

◆西階中・完璧な演奏目指す－マーチングコンテスト

　西階中学校吹奏楽部（荒神未夢顧問、甲斐百葉部長、２８人）は、３大会連続１５回目の出場。甲斐部長（１４）は「今まで頑張ってきた成果を出し、悔いのない演奏ができた。九州大会でも金賞を取って西階中の歴史を変えたい」と意気込んでいる。

　７月に行われた県吹奏楽コンクールでも金賞を受賞するなど演奏の実力は十分だが、歩きながら演奏するマーチングは、「１列になって歩きをそろえるのが大変だった」と大﨑優奈マーチング副リーダー（１４）。３年生が引っ張り、基礎的な練習を重ねてきた。

　毎年のように九州大会に出場しているからこそプレッシャーを感じたり、先輩たちとの力の差に焦ったりと苦しんだ時期もあった。しかし、夏休みに複数のＯＢ、ＯＧが何度も足を運び、指導してくれたことで「九州に行くことが恩返し」と気持ちを奮い立たせた。九州代表が決定した時は、涙を流して喜んだという。

　演奏するのは「明日へ吹く風」と「プロローグ・ワン」の２曲。甲斐部長は「一人一人が一人のパフォーマーとして堂々と演奏できるよう、動きも含めて完璧を目指したい」、大﨑副リーダーは「記録と記憶に残るマーチングをしたい」と話す。