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佐賀県からの支援に笑顔

本紙掲載日:2022-10-07
3面
手渡された贈り物の一部とメッセージカードを手に笑顔を見せる甲斐静枝さん

延岡市北方町の被災者、気持ちがうれしい

 台風14号で多くの住宅が浸水被害を受けた延岡市北方町に9月22日と25日、佐賀県鹿島市のボランティアDIWA(ディーワ、風間扶美子代表)が支援物資や果物を手に被害の大きかった地域を回り、被災者に喜ばれた。

 団体は多くが被災経験を持つメンバーで構成。被災した経験から、ぞうきんやすぐに使えるタオル、手袋、インスタント食品など、必要な物を日頃から準備し、被災地に届けている。これまで九州各地の他、北は北海道まで支援に行き、支援した地域とはその後も交流が続いているという。

 風間代表によると、延岡市の被災状況を報道などで知り、メンバーの都合を合わせて同22日に同町に駆け付けた。地域の特産品を農家から買い取り、被災地に届ける活動もしており、タオルやぞうきんとは別に、この日はミカンを袋詰め。菓子などと一緒に手渡して回ったという。

 同町川水流でしずえ美容室を営む甲斐静枝さん(71)は、床上60センチほど浸水。初めての被災、連日の片付け作業に点滴を打つほど疲れが出ていたところ、思いがけない訪問に「佐賀からわざわざ駆け付けてくれるという気持ちがうれしかった。準備がいることなのでありがたいし、涙が出た」と当時を振り返った。

 渡された袋の中には、子どもの字で「おうえんしています」のメッセージカードも。カードは全国から届いた支援の一つだといい、「私たちは支援の中継ぎをしているだけで、痛みが分かる私たちにやれることをしているだけ」と謙遜した風間代表は、「前回喜んでもらえたのできょう(同25日)も来ましたし、また来るねと伝えました」と話した。

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