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山の小さなフェスティバル

本紙掲載日:2022-10-07
2面

8日、北方町曽木で開催−台風14号被災地域に「楽しい時間を」

 「コロナ禍、台風による被災と続いた中で少しでも気持ちが楽になる楽しいイベントになれば」と話すのは、延岡市北方町曽木にあるヒビコレ弁当店主の安達あかりさん(41)。8日午前11時から、同店敷地内で「山の小さなフェスティバル」を開催する。来場を呼び掛けている。

 同店は、曽木観光開発の総菜部門として昨年10月にオープン。イベントは1周年を記念して企画した。昼の部(午前11時〜午後4時)は地元を中心とした出店やフリーマーケット、ワークショップを、夜の部(午後7〜10時)はアーティスト3グループによるライブを予定している。

 イベントを前に台風14号の被害を受けた曽木地区。会社や実家を含む多くの家や店が浸水し、今も自宅で生活できない地域住民もいる中、「今、やっていいのか」と悩んだというが、フラワーショップアトリエマキ(野地町)代表の山下麻岐さん(39)が「被害を受けた地域だからこそ、楽しい時間が必要」と背中を押した。

 ちょうど「被害の大きかった北方町のために何かできないか」と模索していたという山下さん。出店者の多くは被害を受けており、「被災している当事者だからこそ、自分たちで大変さは伝えられない。被災していない私がイベントを通して発信できれば」と出店を申し出た。山下さんは売り上げの一部を被災者支援のため、寄付するという。

 当日は会場近くに臨時駐車場を設ける。ただ、台数に限りがあるため、待ち時間が出る場合もあるという。夜の部はワンドリンク、ワンプレート付きで前売り2千円、当日3千円。詳しくは「ヒビコレ弁当」や「曽木観光開発」のインスタグラム。

 チケット販売など問い合わせは曽木観光開発(電話延岡47・2248)。

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