感性合う作品楽しんで−２３日まで五ケ瀬

九州の画家１１人の力作展示

　九州各県の美術家が力作を持ち寄る「第７回九州選抜美術家展」が２３日まで、五ケ瀬町自然の恵み資料館（町総合公園Ｇパーク内）で開かれている。無料。開館は午前９時〜午後５時。期間中無休。同町、町教育委員会主催。

　本物の美術作品に触れる機会を広く提供し、芸術文化の振興を図ることが目的。町内在住の画家で日米交流芸術協会理事長を務める興梠義孝さん（８７）＝桑野内＝が作品を募り、２０１５年から毎年開いている。

　今年は同町、高千穂町、日向市、熊本県の画家ら１１人が参加。サムホール（２２・７センチ×１５・８センチ）から１２０号（１９４センチ×１３０・３センチ）までの油彩画、アクリル画、墨彩画など２７点に加え、山都町立蘇陽南小学校（熊本県）の児童の絵画４点が並ぶ。

　このうち、地平線へ段状に広がる水芭蕉（ミズバショウ）を描いた染色画「天まで届け水芭蕉」は、日本表象美術協会４０周年記念展で特別功労賞を受賞した興梠さんの代表作。粘土に草花を押して形を取り、素焼き、彩色で仕上げた陶額画「秋桜（コスモス）」など個性あふれる作品も多い。

　興梠さんは「良しあしは分からなくてもいいんです。とにかく美しいものを見ると心もきれいになる。せっかくの芸術の秋なので、気軽に足を運び、自分の感性に合う作品を楽しんでいただければ」と多くの来場を呼び掛けている。

　問い合わせは町自然の恵み資料館（電話五ケ瀬８２・１２８８）まで。

　出展者は次の通り。

【五ケ瀬町】興梠義孝（画家・染色家）吉川萩雨（書家・墨画家）
【高千穂町】興梠知子（医師）
【日向市】向井善子（画家）
【熊本県】木戸征郎（画家）本村徹郎（同）古閑良隆（同）木上正貢（同）後藤寿美子（同）緒方香江（同）前田和（陶芸家）