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宮崎カーフェリー、さらなる飛躍を

本紙掲載日:2022-10-11
3面
宮崎カーフェリーの新船2隻の就航を記念した講演会で話す同社相談役の黒木さん

新船就航記念して講演−相談役の黒木政典さん

 宮崎カーフェリー(郡司行敏社長)の新船2隻の就航を記念した講演会は7日、宮崎市の宮崎観光ホテルで開かれ、日向市出身で同社相談役の黒木政典さんが50年の勤務生活を振り返り、同社のさらなる飛躍を願った。

 黒木さんは1946年、日向市細島生まれ。富島中、富島高、中央大を卒業後、70年に日本カーフェリーに入社。90年にマリンエキスプレスに転籍し、2003年に宮崎カーフェリー社長、18年に相談役に就任した。

 講演では、本県の知名度が低かった大学生の時、フェリーが関東―九州間を運航するという内容の新聞記事を読み、「一晩で宮崎の特産品が関東に届く。関東から観光客が宮崎に行く。そうなれば宮崎は変わる」と、日本カーフェリーへの入社を決意したことを話した。

 その後、第1、2次オイルショックなどで関東―宮崎の航路を断念するなど、燃油高騰で苦境に立たされた過去を紹介。その経験を踏まえ〃送料無料〃という言葉に対し「物を動かしてただということはあり得ない」と語気を強め、物流業界を守るために発信し続ける意思を示した。

 宮崎カーフェリーの将来については、「今後の50年の歴史を刻んでいくには宮崎港の存在が非常に大切。そのために、可能であれば民間の力を借りながら、50年間使えるようなターミナルに建て替えてほしい」と話した。

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