地元業者の受注拡大を−日向商工会議所

お倉ケ浜野球場改修工事で市に要望

　日向市が改修を計画する同市財光寺のお倉ケ浜総合公園野球場の工事発注に対し、日向商工会議所（三輪純司会頭）は６日、地元業者の受注拡大などを求める要望書を十屋幸平市長に提出した。

　要望事項は「確実に地元関係企業の参画が図られるよう十分に配慮すること」「施設整備の進行について情報発信を積極的に行い、工事期間中に現場見学会を開催するなど市民への周知を図ること」「これらについて、必要な経費の確保を図ること」。

　この日、市役所を訪れたのは三輪会頭、同会議所建設部会の黒木俊光部会長、児玉義男副部会長ら７人。要望書を手渡した三輪会頭は「改修工事を市内の各業界は、ビッグプロジェクトと捉えている。経済の地域循環の観点からも地元業者への発注、機会の確保への配慮をお願いしたい」と訴えた。

　黒木部会長は「地元企業で対応できるものは、地元へ発注してほしい」と話し、他の出席者は「１社ではなくＪＶなど、できるだけ発注機会を拡大してほしい」「建設途中での現場見学会を実施し、建設業に親しむ機会にしてほしい」「地元業者が設備をよく知っていないと緊急な対応ができない」「メンテナンスをし続ければ、市民から愛情を持って使ってもらえる」などの要望、意見を伝えた。
　
十屋市長は「ＪＶなどさまざまな手法を検討し、受注機会の拡大を図る。市民に長く愛してもらえるよう安全で観戦者に優しい球場にしたい」と理解を示し、支援を約束した。

　同野球場は、今年度中に基本設計、実施設計などを策定し、来年度から改修工事を開始する予定。２０２５年春ごろの完成を目指す。