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16日、ととろ浜まつり

本紙掲載日:2022-10-12
3面
会場にのぼり旗を設置(提供写真)
まつりを前に実行委員や西の丸一善の会のメンバーが会場を清掃した(同)

3年ぶり、地区を挙げて開催

◆アフターコロナの起爆剤に

 延岡市の土々呂漁港とその周辺を会場にした「ととろ浜まつり」が16日午前9時から3年ぶりに開催される。主催は同実行委員会(古里亜夫実行委員長)。「心意気ならぬ〃ととろいき〃を感じていただきたい」と意気込んでいる。

 浜まつりは、地元の産業振興と活性化を目的に2005年に始まった。19年まで毎年欠かさず開催してきたが、コロナ禍で昨年、一昨年は中止に。今年は「コロナにゃ負けんバイ!」をテーマに、「できる範囲で盛大に」と準備してきた。

 当日は開会式後、午前9時から「大漁祈願!漁船団海上大パレード」を実施。地元消防団による一斉放水が、パレードから戻る船団を迎える。

 午前10時からは演芸大会。地元ののど自慢によるカラオケ、健康教室によるレクダンス、龍潮太鼓、ダンス教室の子どもたち、名水小、土々呂小のステージもある。

 地場産品の即売会には16店舗が出店。子持ちアユ、塩乾物、野菜や果物の他、地元雑貨店も店を並べる。平田東九州病院による健康相談(正午まで)、消防車両の展示、マリンスポーツ体験もある。

 特別企画では、旭化成が同地区周辺に生息する生き物を紹介する「ミニ水族館」を開催。箱庭作り、板金プレート作りができる小学生対象のものづくり体験(午前9時〜11時30分)もあり、先着順で当日参加もできる。

 会場内3カ所でスタンプを集めて参加すると、まつり会場で使える商品券が当たる「ガラポンくじ」も初めて企画。毎年人気の餅まきは感染症対策として断念し、飲食スペースも設けないなど、例年とは違う点もあるが「土々呂が起爆材になればと思っている。アフターコロナの皮切りになれば」と実行委員会。マスク着用での来場を呼び掛けている。実行委員会事務局(電話延岡37・5050、稲田製茶)。

◆まつりを前に清掃活動

 実行委員会はまつりに向け、8日と10日に会場の清掃活動とのぼり旗の設置を行った。

 このうち10日は、西の丸グループの社員らでつくる「西の丸一善の会」(西谷栄一会長)が参加。駐車場となる会場の草刈りなどに汗を流した。実行委員はまつりのPRも兼ね、のぼり旗も設置。古里実行委員長(80)によると、漁獲量が減り、金融機関の支店や古くからの商店が相次いで店を閉じ、「町の活気もなくなる中、今年こそは開催したいとの思いだった」と振り返り、来場を呼び掛けていた。

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