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本紙掲載日:2022-10-14
3面

第49回デイリー明るい社会賞

◆受賞者、それぞれに喜びの声と抱負

 第49回夕刊デイリー明るい社会賞の表彰式は13日、延岡市川原崎町のガーデンベルズ延岡で行われた。18個人と3団体に表彰状と記念品が贈られ、長年にわたる地道な活動がたたえられた。受賞者は、それぞれに喜びの声と共にこれまでを振り返り、今後の抱負を力強く述べた。

 延岡市野田の伯本玉男さんは今回の受賞者の中で最年長の90歳。南方小児童の登下校を見守り続けてきた。「今は思うように活動できませんが、それでも子どもたちの明るいあいさつを聞くと、元気づけられます」

 西階町の甲斐信行さんは、区管理の広場を手入れして住みよい地域づくりに力を尽くす。「市から提供してもらった広場を先輩方が管理していました。その姿を見て、自分でもできるのではないかと思ったのがきっかけでした」

 島浦町の櫨林守さんは、遠見場山のトレッキングコース造りに尽力。「漁師をしていた若い頃に見ていた海の景色をもう一度、見たいと思ったのがきっかけでした」

 大門町の佐藤勝子さんは区の役員として16年間地域に貢献。「区民の皆さんと一緒に頂いたもの。涙が出るほどうれしい」

 稲葉崎町の太田ツユ子さんは元看護師の経験と知識を生かして、高齢者クラブや料理教室を主催してきた。昨年は大病で入院を余儀なくされたが、多くの励ましをもらって元気を取り戻したという。「思いがけない賞を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです」と声を詰まらせながら話した。

 富美山町の後藤恵美子さんは受賞の感謝を述べ、台風14号で被害を受けた地域の人たちへの思いを口にし「被災された方は復旧に頑張っていらっしゃいます。私も陰ながら見守っています」。

 延岡市若葉町の吉田修さんは14年間、区長として各種地域活動に奔走。任期中に自ら発行した公民館広報は168号まで続けた。「明るく住みよい若葉町中央区を目指してきました。祖父からの教えの『世のため人のためになれ』です。命の続く限り、それを守りたい」

 桜ケ丘の安藤善章さんは区長時代に公民館建設に奔走。ボランティアで高齢者施設への慰問を始めたきっかけを「妻に勧められて」と話し、「コロナ禍で中断しているが、訪問回数はこれまで635回を数え、まだまだ続けたい」と意欲を見せた。

 大貫町の中村圭子さんは13年間自治会で役員を務め、高齢者クラブへ入会。1人暮らし世帯への声掛け、美化活動に取り組んできた。「地区役員さんをはじめ、皆さまのご協力があって、今、私はここに立っています。体が許す限り、皆さまと協力し合っていきたい」

 日向市高砂町の井上忠佳さんは区長公民館長連合会の役員、高砂区長として活躍。「区民の方、行政や関係機関のご協力があって無事、務めることができた。これからも縁の下の大きな力持ちとして頑張りたい」

 延岡市鹿狩瀬町の甲斐今朝夫さんは鹿狩瀬区長や黒岩区長会会長などを歴任。地域のリーダーとして奮闘。「身に余る光栄です。若い頃、自衛隊で心身を鍛えてもらったことが今の私を支えています。今後も健康に留意しながら地域に貢献していきたい」

 長浜町の甲斐善一さんは東日本大震災をきっかけに、海岸で防災林の植樹に取り組む。「私で良かったのかなという気持ちもありますが、大変ありがたい思いです。健康である限り、元気である限り、明るい地域づくりに尽力したい」

 日向市東郷町の黒木康夫さんは交通指導員として、道の駅とうごう近くの交差点で児童たちの通学を見守り続ける。「朝、子どもたちと顔を合わせて『おはよう』『元気ですか』と声を掛け合うのが一番の楽しみ。これからも体が続く限り頑張りたい」

 延岡市小峰町の甲斐盛豊さんは特産品の復活や南方の歴史や文化を掘り起こしてきた。「地域に残る歴史・文化に光を当てることが地域への恩返しになると思ってやってきた。今後も活動を続けながら、次の世代にバトンを渡すことが役目と思い精進します」

 北川町の廣瀬和男さんは川坂神楽の保存伝承と後継者育成に尽力。神楽を復活させた歴史を振り返り、「これもひとえに保存会のメンバー、地域住民の皆さん、延岡市内各地区の神社のご協力のおかげと感謝しています」。

 方財町の松田正彦さんは高齢者の生活の手伝いや、海浜公園の清掃など住みよいまちづくりに力を尽くしている。「顔なじみのお年寄りが『松田さんごくろうさん』と声を掛けてくれると、やっていて本当に良かったと思います」

 南中3年の深田奏さんは5歳の時から神楽に興味を持ち、大峡神楽の伝承に打ち込んでいる。「保存会の皆さんのおかげで、多くの舞を舞えるようになりました。周りの若い人に神楽の魅力を話すと、実際に見に来てくれたり、興味を持ってくれる人もいます。これからも若い人たちに神楽の魅力を伝えていきたい」

 「延岡花物語」の風車アートなどで地域を盛り上げる活動に打ち込んでいる岡富中学校生徒会からは役員4人が出席。代わる代わるマイクの前に立ち「活動が皆さんに知ってもらえることがとてもうれしい」「これからは自分たちが先輩になるので、この伝統を後輩に引き継いでいきたい」。

 通学路で見守り活動を続ける延岡市の向江クラブ小峰子供を守る会は、「これからも活動を通じて地域の防災・防犯活動のために努力していきたい」。

 日向市金ケ浜園地の美化と景観維持活動を続けている金ケ浜壮年会は「春は菜の花、夏はヒマワリ、秋にはコスモスが咲き誇ります。今後も皆さまの心が温かな、感動できるような景観づくりをしていきたい」と謝辞を述べた。

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