一人一人の〃花〃、咲かせる

高千穂中で文化祭

　高千穂町立高千穂中学校（吉村昭範校長、２３３人）の文化祭「紅葉祭」は７日、同校であった。「開花〜咲け！思いの花カラフルに〜」をスローガンに、一丸となって芸術の秋を楽しんだ。

　開会式では、吉村校長が「限られた練習期間の中で相当な努力をしてきたと思う。今持っている力を出し切ってほしい。そして、他学年の歌声や展示作品、演奏を満喫してほしい」とあいさつ。

　まず、先月開かれた西臼杵郡中学校英語暗唱・弁論大会に出場した４人と各学年の代表者１人ずつが、それぞれ英語と日本語による暗唱・弁論を披露した。

　続けて行われた合唱コンクールでは、クラスごとに「空も飛べるはず（スピッツ）」「ＹＥＬＬ（いきものがかり）」など異なる１曲を歌い、練習に費やした約１カ月半の集大成となるハーモニーを響かせた。

　また、生徒らは全校生徒一人ひとりが手掛けた書道、デッサン、風景画、自由研究などの展示作品を鑑賞。吹奏楽部が迫力の音を奏で、客席の生徒らは手拍子をしながら聞き入った。

　最後は教諭陣のサプライズ合唱で盛り上がり、実行委員長の佐藤李幸さん（１５）が「各クラスの色の花が咲き、高千穂中学校の大きな花を開花させることができたと思う。準備期間で培ってきたことを生かし、これからも過ごしていきましょう」と締めくくった。

　合唱コンクールを鑑賞した保護者の甲斐しげみさん（４４）＝同町三田井＝は「（子どもが）１、２年生の時は見に来られなかったので感慨深かった」と感想。３年の寺理央子さん（１５）は「今までよりクラスの仲が深まったと思う。合唱は緊張したけど、成果が発揮できたので良かった」と笑顔を見せた。