コロナにゃ負けんバイ！

盛況・ととろ浜まつり

◆極度の密は避けながらイベント好評

　延岡市土々呂地区の「ととろ浜まつり」は１６日、土々呂漁港とその周辺であった。市内外から延べ約１３００人が訪れ、新型コロナの影響で３年ぶりの開催となった同地区を代表するお祭りを楽しんだ。

　「コロナにゃ負けんバイ！」のテーマの下、オープニングを飾ったのは恒例の「大漁祈願！漁船団海上パレード」。勇壮な太鼓の音が響く湾内で、大漁旗を掲げる地元漁船８隻が湾内を〃行進〃した。最後はパレードを終えた船団をねぎらう地元消防団の一斉放水もあり、見物客を大いに沸かせた。

　会場では旭化成による特別展示「ミニ水族館」が同地区周辺に生息する海洋生物を紹介したほか、新鮮な野菜や果物、魚介類、雑貨などの地場産品即売会、平田東九州病院による健康相談、消防車両の展示、ものづくりやマリンスポーツの体験会、初開催となるスタンプラリーなどもあり、各所で家族連れの歓声が上がっていた。

　また特設ステージでは演芸大会もあり、地元ののど自慢によるカラオケ、土々呂小や名水小児童のソーラン節、龍潮太鼓、レクダンスなどが披露され、お祭りに花を添えた。

　同市船倉町の吉本聖也さん（３１）彩人君（２）親子は、漁船団パレードやミニ水族館などを満喫。聖也さんは「知人に教えてもらい、初めて来てみた。子どもが楽しめるとてもいいお祭り」と話した。実行委員会の古里亜夫実行委員長は「極度の密状態になるため人気の餅まき、飲食スペース設置は中止したが、代わりのスタンプラリーが好評でほっとした。天気にも恵まれ、多くの方に楽しんでもらえた。地域活性化にも寄与できたのではないか」と祭りの盛況を喜んだ。