癒やしのひととき過ごす

絵本読み聞かせとたて琴演奏・延岡

　絵本の読み聞かせとたて琴「ライアー」の演奏を楽しむ「絵本とライアーのマリアージュ〜癒（いや）しの時間をあなたに〜」が１１日、延岡市幸町の市駅前複合施設エンクロスであった。参加者はライアーの優しい音色に包まれながら、読み聞かせを通して感じたことを話し合った。

　講師は同市在住で絵本セラピストの松田朝子さん（６７）。松田さんは２年ほど前から同施設で、「絵本のへやでひとやすみ〜大人のための絵本セラピー〜」を開いている。今回、「さらに絵本の読み聞かせが深まるのではないか」と、ライアー奏者の内村繁子さん（日向市在住）とのコラボイベントを企画した。

　イベントでは、松田さんがこの時間のために選んだ「ジルベルトとかぜ」「あめだま」「あさになったのでまどをあけますよ」など５冊を読み聞かせ。感じたことや気付いたことを共有する時間には、内村さんが童謡などを奏で、ゆったりとした時間を過ごした。

　松田さんは「絵本って子どもだけのものではもったいない。大人には大人の読み方があるし、普段は忙しくバタバタしている人がほっとひと息、癒やしの時間になればと思う」と呼び掛け。参加者は絵本から思いを巡らせた家族のこと、幼い頃の思い出などを楽しそうに語り合った。

　「気持ちが折れていても、明るい気持ちになって帰っていただける時間にしたい」と松田さん。１２月１３日にはエンクロスでピアノとのコラボイベントを予定しており、来月１日から同施設で予約を受け付ける。

　問い合わせはエンクロス（電話延岡２０・３９００）まで。