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鳥インフル予防−消毒と駆除、防疫強化を

本紙掲載日:2022-10-26
3面

県が告示−27日〜来年5月末

 高病原性鳥インフルエンザの発生を予防するため、県は、県内の養鶏農場の防疫対策強化の緊急的措置として、家畜伝染病予防法に基づく消毒とねずみ、昆虫などの駆除を実施することを命じる旨の告示を行う。期間は27日から来年5月末。

 家畜防疫対策課によると、今シーズンは9月25日に国内の野鳥から感染を初めて確認した後、10月以降も複数の野鳥から感染を確認。例年より早いウイルスの国内流入が考えられ、県内の養鶏農場での発生リスクは非常に高い状況という。

 告示の対象は県内で家きんを飼育する全ての農場。消毒は消石灰などの消毒薬を飼育農場内(家きん舎周囲および衛生管理区域外縁部)に散布する。駆除は飼養農場内の殺そ剤や殺虫剤の散布、それと同等の効果が認められる方法を行う。

 家畜伝染病予防法第9条では、都道府県知事は、特定疾病や監視伝染病の発生予防に必要がある時は、区域を限り、家畜の所有者に対し、消毒方法、清潔方法またはねずみ、昆虫等の駆除方法を実施すべき旨を命じることができると定めている。

 同課は「渡り鳥が飛来するシーズンを迎え、いつ発生してもおかしくない状況なので、防疫対策の徹底をお願いしたい。先の台風に伴う鶏舎や防鳥ネットなどの破損も考えられるので点検・補修も併せて行ってほしい」と話している。

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