延岡市が予約開始

本紙掲載日：2022-10-27

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すでに発送済みの接種券には必要な接種間隔が「５カ月」と記載されている場合もあるが、「すぐに予約できます」と延岡市

「ＢＡ・４」「ＢＡ・５」対応ワクチン

◆必要な間隔－３カ月に短縮

　延岡市は、今夏にかけて爆発的に感染が拡大した新型コロナウイルスのオミクロン株「ＢＡ・４」「ＢＡ・５」に対応したワクチン（以下、新ワクチン）の接種予約を開始した。また、前回接種から必要な間隔も「３カ月」に短縮された。

　新ワクチンは３回目からの接種が対象で、今後はほとんどの接種会場（医療機関）が同ワクチンのみを使用。ＢＡ・４、５に加え、初期に流行した従来株（アルファ、ベータ、デルタ）に効果が高い抗原も加えた２価ワクチンで、これまで以上の感染・重症化予防効果が期待されるとしている。

　一方、９月から導入されているオミクロン株の異なる亜種「ＢＡ・１」対応の２価ワクチンは当面、あたご整形外科（愛宕町）のみが接種会場となる。今後の感染状況などで希望者が増えた場合は、接種会場を増やすこともあるという。

　いずれの２価ワクチンも対象年齢は１２歳以上。なお、５～１１歳は従来株対応のワクチン（米ファイザー社製）を使用し、前回接種日から「５カ月」以上経過で接種可能となるため、注意すること。生後６カ月～４歳へのワクチン接種も開始したため、対象の子どもがいる世帯には接種券を発送していく。

　ワクチンの接種予約は、①延岡市のコールセンター（電話０１２０・５７７・１１３、午前８時３０分～午後７時、土日・祝日も可）②インターネット（市ホームページから閲覧可）③ＬＩＮＥ（ライン）の市公式アカウント―で受け付ける。

◇接種券が手元にあれば予約可

　新型コロナワクチンの接種基準が足早に変更され、新ワクチンも導入されたことに伴い、接種希望者には混乱も生じている。延岡市では、接種間隔が「５カ月」から「３カ月」に短縮されたことで、「もう予約していいのか」といった問い合わせが増えているという。

　厚生労働省は３回目以降の接種について、前回接種から少なくとも「８カ月」空ける必要があるとしていた間隔を昨年１２月に「６カ月」、その後は「５カ月」まで短縮。さらに、抗体価の持続性を考慮して今月２１日からは「３カ月」空ければ接種できることとした。

　延岡市は接種券を発送する際に、接種間隔を知らせる案内文を同封していたが、すでに発送した多くの接種券では接種期間を「５カ月」と通知。このため、報道などで期間短縮を知った接種希望者からは「５カ月が経過するまで予約できないのか」といった問い合わせが寄せられているという。

　これに対し、市は「接種券が手元にあればすぐに予約できます」と説明。改めて、接種間隔の短縮を知らせる文書の送付や連絡はしないという。また、接種券は接種可能な時期を迎えた市民に郵送するため、今後は接種間隔を表示しないこととした。

◇「初回接種は年内に」

　厚労省は従来型ワクチンの供給を年内で終了することとしており、県や市町村は「まだ初回接種（１、２回目）をお済みでない希望者は早めの接種をご検討ください」と呼び掛けている。

　新型コロナワクチンはオミクロン株対応の２価ワクチンが接種の主流となっているが、有効性・安全性の観点から初回接種には使用できず、２価ワクチンを接種するためにはまず、２回目までの接種を完了する必要がある。

　また、初回接種は１回目と２回目の接種に３週間の間隔を空ける必要があるため、１１月末までには１回目を接種しておくことが望ましいという。延岡市地域医療政策課は「接種券を紛失した場合はすぐに再発行できますので、気軽にご来庁ください」と呼び掛けている。