冬場に増加、ノロウイルスの食中毒
本紙掲載日：2022-11-04
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４カ所で注意呼び掛け−日向地区食品衛生協
冬場に増加するノロウイルスの食中毒を防ごうと、日向地区食品衛生協会（黒木廣伸会長）は１日、地区内４カ所で食中毒予防や感染防止対策などを呼び掛けるチラシやグッズを配布した。
日本食品衛生協会が全国一斉に実施するノロウイルス食中毒予防強化期間（１日〜来年１月３１日）に合わせて実施。今年は日向市のイオン日向店、マルイチ財光寺店、ショッピングセンターいっき（東郷町）、門川町のサンシールさので行った。
このうち、同市日知屋のイオン日向店では、黒木会長ら同協会役員、食品衛生指導員、日向保健所の職員らが参加。手の洗い方などの説明が描かれた啓発チラシとともに、フリージングバッグ、除菌ウェット、コースターを入れた袋を来店者へ手渡した。
黒木会長は「家に帰ったら、まずは手洗い。約３０秒の手洗いをしっかりと行えば、ウイルスや菌を洗い流せる。ノロウイルスのほか、コロナやインフルエンザの対策にもなる。手洗いの重要性を再認識していただき、予防に努めてほしい」と話した。
◆ウイルス性の食中毒は冬に多発
ノロウイルスの主な感染経路は、感染者が調理などをした食品、ウイルスが蓄積した加熱不十分な二枚貝などの食からの感染と、患者のふん便や嘔吐（おうと）物からの二次感染、家庭や施設での飛沫（ひまつ）などによる人からの感染などがある。
感染の症状潜伏期は１、２日程度で、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などの症状が１、２日続く。感染しても症状のない場合があり、軽い風邪のような症状もあることから、乳幼児や高齢者などは注意が必要。
厚生労働省などによると、ノロウイルスによる食中毒は、年間を通して原因別の食中毒で第１位。時期は１１月から２月ごろまでの約３カ月が最も多く、大規模な集団食中毒になりやすいと注意を呼び掛ける。
予防のポイントとして、�〆邏帆阿覆匹亮蠕�い��調理する人の健康管理�Ｄ翰�器具の消毒−などを紹介。感染拡大防止策として、食器や環境、リネン類などの消毒、嘔吐物などの処理を挙げている。