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酒蔵、観光地からSNSで発信−県の事業

本紙掲載日:2022-11-05
3面

宮崎が誇る酒の魅力−日本酒、ワイン、焼酎、ビール

◆インフルエンサー中心に女性26人

 焼酎をはじめ、宮崎県が誇る酒の魅力を広く知ってもらおうと、県はSNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)などで強い発信力を持つ「インフルエンサー」を招いた酒蔵ツアーに取り組んでいる。

 延岡市出身のタレント酒井瞳さん、BS―TBSの「おんな酒場放浪記」にレギュラー出演しているファッションモデルの倉木康子さんを中心に、インターネット上のブログやインスタグラムへの投稿などで多くの視聴者を抱える女性ら26人が参加。4コースに分かれて、10、11月に3日間ずつの日程で酒蔵を巡りながら、地域ごとの観光地にも立ち寄っている。

 このうち、10月31日には延岡市の千徳酒造(大瀬町)や宮崎ひでじビール(行縢町)を訪問。千徳酒造では門田賢士社長の案内で、酒造りの工程に沿って酒蔵内を見学し、参加者は手持ちのスマートフォンで撮影しながら、貯蔵タンクで仕込み中の日本酒の香りなど五感を生かして取材していた。

 最後には試飲も楽しみ、一行は酒類鑑評会(熊本国税局主催)で14年連続優等賞に輝いている「大吟醸千徳」や、特産のへべすを使ったにごり酒、市場にあまり出回らないオリジナルの甘酒などを絶賛。

 食に関するブログ「糖質の無い人生なんて」を手掛けるサミーラこと横尾優子さん(東京都)は「こちらの日本酒はお米がいいのですごくフルーティーでおいしい。〃食×お酒〃の魅力を発信していきたい」と盛んに質問し、手にした商品を動画や写真に収めていた。

 参加者は調理場付きで屋根が開放できる2階建てのレストランバスで移動。行き先によっては飲み物と合わせた軽食も楽しみ、車窓から趣に富んだ県内各所の景色も満喫した。

 県北では高千穂町上野のトンネルの駅で神楽酒造、高千穂酒造、アカツキ酒造のプロモーションを実施したほか、五ケ瀬ワイナリーを来訪。天岩戸神社、日向市の馬ケ背なども巡った。

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