須美江海岸の魅力再発見

ビビビビーチｉｎＳＵＭＩＥ−延岡

　延岡市須美江町の須美江海岸の魅力を再発見するイベント「ビビビビーチｉｎＳＵＭＩＥ」が３日、須美江海浜公園と海水浴場一帯で行われ、家族連れなど大勢の人出でにぎわった。海水浴シーズンが終わると利用者が減ってしまうことを残念に思った町の商店街関係者らが、オフシーズンでも魅力的な自然や飲食店があることをＰＲしようと主催。当初は９月に行う予定だったが、コロナ禍を考慮して延期されていた。

　開場と同時に来場者が訪れ、駐車場はあっという間に満車に。運動公園には地元はじめ市内外から飲食店や雑貨店がずらりと並び、おいしい物や楽しい商品を提供。行列のできる店も少なくなかった。

　特設ステージを宮崎県北部と大分県南部のダンス教室によるダンスパフォーマンスやアニソンライブで盛り上げたほか、ビーチを生かしたイベントでは砂浜での水鉄砲タイムトライアル、地引き網体験で子どもたちを楽しませた。また、運動公園横の芝生スペースにはテントを張ったり、レジャーシートを敷いてくつろぐ人たちの姿も見られ、秋の休日を満喫していた。

　このうち、午後の水鉄砲ゲームで優勝した川島小３年の西崎煌晟さんは、賞品を手にして「うれしい。楽しかった」と満面の笑み。母・友紀さんも「子どもが安心して遊べるイベントとして言うこと無しです。こういった機会が増えたらいいですね」と話していた。

　運営には九州保健福祉大の学生と尚学館高等部の生徒約２０人がボランティアとして協力。イベントの受け付けや段取り、来場者の案内などに奔走し爽やかな汗を流していた。

　大盛況の様子に主催した関係者の手応えも十分。須美江町海水浴場商店会の中村理香代表は「須美江の財産を生かして地域を盛り上げたいと、日本料理の高浜さんとサンドウエーブさんに企画の提案を頂き、その全面協力で開催できました。９月の予定でしたが、この時期に開催できてかえって良かった。実施したことで分かったことや反省点もありますし、今後に生かしていきたい」と振り返った。