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やがて神楽本番−奉仕者が研修

本紙掲載日:2022-11-07
3面
天岩戸神社で開かれた「天岩戸夜神楽三十三番大公開まつり」

第61回天岩戸夜神楽三十三番大公開まつり

◆本番さながら三十三番の舞

 高千穂町岩戸の天岩戸神社(佐藤永周宮司)西本宮斎館で3日、夜神楽シーズンを前に「第61回天岩戸夜神楽三十三番大公開まつり」があった。天岩戸五社(天岩戸、石神、落立、鉾、二ツ嶽神社)により毎年「文化の日」に行われる恒例行事。休日を利用した大勢の観光客らが訪れ、美しく荘厳な舞に見入った。

 まつりは1961年、神楽の保存、伝承と奉仕者(ほしゃ)と呼ばれる舞い手の研修などを目的にスタート。新型コロナウイルスの影響で一昨年は中止、昨年は会場を変更するなど規模を縮小したことから3年ぶりの通常開催となった。

 神事の後、岩戸地区の奉仕者らでつくる天岩戸神楽保存会が、太鼓や笛の音に合わせて演舞。彫(え)り物や御幣、しめ飾りなどを張り巡らせた神庭(こうにわ)へ熱い視線を送る老若男女の姿があったほか、近くの岩戸小学校の児童による神鎮まりの舞「鎮守」には「大したものじゃ」「扇子の扱いがうまいね」といった声も上がった。

 15年以上、訪れているという延岡市北方町の柳田和子さん(73)は「神楽はいろいろあるけど、高千穂の夜神楽が一番好き。舞も面もとてもきれい。来年以降も必ず来ます」と笑顔。

 主催する天岩戸夜神楽まつりの土持耕典会長(76)は「3年ぶりの通常開催だが、思っていたよりもお客さんが来てくれて良かった。これから各地区で夜神楽が始まるので、少しずつ地域全体が盛り上がっていくことを期待する」と話した。

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