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発電の仕組み学ぶ−島野浦学園

本紙掲載日:2022-11-10
2面
間接工具を使って作業を体験する生徒
高所作業車では15メートルの高さまで上がった

九電延岡営業所で作業体験

 延岡市立島野浦学園(平田政行校長、24人)の7〜9年生8人が4日、九州電力延岡営業所(東本小路)を訪れ、「暮らしとエネルギーを考える」をテーマに、座学や体験を通して学んだ。

 理数、キャリア、ふるさと教育の充実を図るため、市教委が1999年度から実施している「講師派遣事業〜地元企業からの学び〜」の一環。九州電力延岡営業所、九州電力送配電延岡配電事業所、九電送配サービスセンター延岡サービスセンターの3社が、共同で講師を務めた。

 生徒は、発電の仕組みやざまざまな発電の方法、同社の災害時の役割などについて説明を受けた後、学年別にグループに分かれ、高所作業車搭乗、IHクッキング、間接工具を使った作業の三つを体験した。

 このうち高所作業車の搭乗体験では15メートルの高さまで上がった。佐藤奏さん(15)は「こんなに高い場所で作業をしていると知り、尊敬の気持ちが湧いた」と感想。

 感電防止のための間接工具を使った作業体験では、長さのある工具を手の代わりにし、背丈よりも高い位置にある電線にカバーをかぶせたり、クリップのような物を挟んだりする体験を行った。思い通りにいかず苦戦しつつも、成功すると、社員と笑顔で喜んでいた。

 前半の座学では、九州電力延岡営業所の湯浅宏俊さんが漏電箇所の見つけ方など、生活で使える知識についても説明。九州電力送配電の廣田八重さんは、17年前の台風14号の際、身の危険を感じながらも復旧に当たった社員の話を紹介し、「人の役に立った、必要とされたと感じる瞬間に皆さんも立ち会えるよう祈念しています」と話した。

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